田酒 純米吟醸 山田穂は、山田錦の母品種「山田穂」を精米歩合50%で磨いた純米吟醸。山田穂は1923年頃に兵庫県姫路付近で選抜された古来品種で、山田錦を産み出した素材として歴史的な重要性を持つ。純米大吟醸版(精米歩合40%)と同じ原料米を使いながら、純米吟醸として精米歩合を緩めることで山田穂の米としての個性がより豊かに感じられる仕上がりとなっている。
精米歩合50%という設定は純米吟醸の標準で、山田穂の素朴でどっしりとした旨みと、やや野性的な複雑さが前面に出る。田酒の丁寧な醸造技術と組み合わさることで、古来品種の個性が上品に整えられながらも、山田錦とは明確に異なる独自の世界が生まれる。季節限定品として入手機会が限られる。
純米大吟醸版との飲み比べで、精米歩合の違いが山田穂の個性をどう変えるかを体感するのにも最適。鍋島の山田穂シリーズと同様、「山田錦のルーツを飲む」という体験を田酒流で楽しめる希少な機会。日本酒の品種の歴史を追う愛好家から特に支持される一本。
テイスティングノート
香り
山田穂由来の素朴でどっしりとした旨み香に、田酒らしいクリーンな吟醸香が重なる。梨・干しりんごを思わせる複雑な香りプロファイルが純米吟醸として整えられている。
味わい
山田穂のどっしりとした旨みが50%精米の厚みとともに口中に広がる。やや野性的な複雑さと田酒らしい清潔感が共存し、古来品種の個性を上品に楽しめる。
余韻
旨みが豊かに続く、骨格のある余韻。山田穂ならではの素朴なコクがゆっくりと消えていく独特の後味が、他の田酒とは異なる個性を発揮する。
酒
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