ディーンストン12年は、ハイランドの入口に建つ旧綿織物工場を改装したディーンストン蒸留所(1965年操業開始)のエントリーレンジを代表するコア表現だ。ティース川の清水とサステナブルな自家水力発電で生産されるこのウイスキーは、非冷却濾過・無着色を徹底したクラフト志向のハイランドモルトとして知られている。
バーボン樽のみで熟成された12年は、蒸留所らしいハニーかつクリーミーな甘みを軸に、洋梨やリンゴの果実感とセレアルのニュアンスが絡み合う。ザ・ウィスキー・エクスチェンジの年次ブラインドテイスティング選考では、同価格帯のハイランドモルトのなかでノミネートを獲得。オンライン・スコッチ・ウイスキー・アワード(OSWA)のベスト・エントリーレベル・シングルモルト部門でも3位入賞を果たしており、コストパフォーマンスの高い入門用ハイランドモルトとして愛好家から根強い評価を得ている。
蒸留所のアイデンティティとも言えるヴァージンオーク(新樽)熟成ラインとは対照的に、12年はより穏やかでバランス重視の仕上がり。ウイスキー評論家やブロガーの間では「ヴァリュー・フォー・マネー」の代表格として推薦されることが多く、特に初めてハイランドモルトを試す人への最初の一本として最適と評されている。
テイスティングノート
香り
夏の干し草と麦芽のセレアル感、リッチなクリームキャラメルと蜂蜜、ほのかなフルーツ(洋梨、青リンゴ)とオーク。穏やかで親しみやすい香り。
味わい
スムーズでクリーミーな口当たり、バター風味のトフィーとバニラ、オーチャードフルーツとハニーが重なる。穏やかなモルトのスパイス感とほのかなクローブ。
余韻
心地よいクローブのスパイスが残り、フルーツとハニーがゆっくり引いていく。クリーンでサティスファイングな中程度の長さの余韻。
酒
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