クエルボ レゼルバ デ ラ ファミリア(Reserva de la Familia)は、世界最古のテキーラブランドであるホセ・クエルボが1995年に発売したウルトラプレミアム・エクストラアネホテキーラである。100%ブルーアガベを原料に、フレンチオークとアメリカンオークの厳選された樽で最低3年間熟成させた逸品であり、クエルボのラインナップにおける最高峰に位置づけられている。
ホセ・クエルボの歴史は1758年にまで遡る。スペイン王室からテキーラ製造の認可を受けたホセ・アントニオ・デ・クエルボが、メキシコ・ハリスコ州テキーラ町のラ・ロヘーニャ蒸留所で生産を開始した。レゼルバ デ ラ ファミリアは、代々クエルボ家が自家消費用に特別に熟成させていたプライベートリザーブを商品化したもので、その名の通り「ファミリーの秘蔵酒」がルーツである。
本品の最大の特徴は、毎年異なるメキシコの著名アーティストがデザインする木箱パッケージである。ルフィーノ・タマヨ、フランシスコ・トレド、ガブリエル・オロスコなど、メキシコ現代美術を代表する作家が手がけたボックスはコレクターズアイテムとしても高い人気を誇る。テキーラを超えた芸術作品としての側面が、このボトルのプレミアム性を支えている。
マスターブレンダーが数千の熟成樽から厳選した原酒をブレンドし、少量生産で仕上げる。長期熟成によりアガベの青々しさは穏やかになり、代わりにオーク由来の複雑なフレーバーが前面に出る。ストレートやニートで味わうのが正統とされ、一般的なテキーラのイメージとは一線を画す深みのある味わいが楽しめる。サンフランシスコ・ワールドスピリッツ・コンペティションでは複数年にわたりゴールドメダルを獲得している。
テイスティングノート
香り
濃厚なバニラとキャラメルが第一印象を支配し、続いてドライフルーツ(レーズン、アプリコット)のリッチな甘みが広がる。オーク材のスモーキーな木質香と、微かなシナモン、ナツメグのスパイスが重層的に絡み合う。グラスの底にはアガベの蜂蜜のような甘い残香が漂い、長期熟成テキーラならではの奥行きを示している。
味わい
非常にスムースでビロードのような口当たり。蜂蜜、バタースコッチ、ダークチョコレートの甘みが舌の上で溶けるように広がり、中盤からアガベ由来の微かなペッパーとオークのタンニンが現れる。フレンチオーク由来の繊細なバニラとアメリカンオーク由来のキャラメルが見事に調和し、複雑でありながらもエレガントな味わいを実現している。
余韻
長く温かいフィニッシュ。オークスパイスとバニラの余韻がゆっくりと消えていき、最後にアガベの甘みとわずかなビターが心地よく残る。上質なコニャックやシングルモルトに匹敵する余韻の長さと複雑さが印象的である。
酒
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