クレイゲラヒ 23年は、スコットランド・スペイサイドの中心に位置するクレイゲラヒ蒸留所が手がけるシングルモルトウイスキーの最上位表現だ。「The Last Great Malts(最後の偉大なモルト)」シリーズの一つとして、バカルディ社が展開するクレイゲラヒブランドの頂点に立つ。
クレイゲラヒ蒸留所は1891年にスペイ川とフィディック川の合流点近くに設立された。最大の特徴は、スペイサイドでは珍しいワームタブ(蛇管式冷却器)の使用だ。現代的なシェル&チューブ式コンデンサーとは異なり、銅との接触が少ないワームタブは、サルファリーでミーティな重い蒸留液を生み出す。この独特のニューメイクが、クレイゲラヒの「悪童」と称される個性の源泉だ。
23年の長期熟成は、このクセの強い原酒に魔法のような変化をもたらす。若い段階では荒々しいサルファリーなキャラクターが、23年のオーク樽熟成を経てドライフルーツ、スパイス、ハニーの複雑なフレーバーへと昇華する。ノンチルフィルターで46%の自然な度数での瓶詰めにより、この変化の全てが余すところなく表現されている。
スペイサイドの繊細でフローラルなモルトとは一線を画す、力強く個性的なスタイルは、ウイスキー通の間で高い人気を誇る。23年は特に品薄で入手が難しいが、見つけたらぜひ一度は味わっていただきたい逸品だ。
テイスティングノート
香り
フルーツケーキ、蜂蜜、バニラの濃厚な香り。オーク由来のシナモンとナツメグのスパイスに、かすかなサルファリーなミートの香りが独特のアクセントを加える。熟したパイナップルとドライフィグのフルーツ感が重なる。
味わい
フルボディで贅沢な口当たり。ダークチョコレート、トフィー、ドライフルーツの味わいが層をなして広がり、中盤にはジンジャー、クローブ、ブラックペッパーのスパイスが力強く現れる。23年の歳月が織りなす深みと複雑さは圧巻。
余韻
ロングフィニッシュ。フルーツケーキとオークスパイスの余韻が非常に長く続き、最後にスモーキーでミーティなクレイゲラヒならではのニュアンスが残る。
酒
💬0