カネマラはクーリー蒸留所(ラウス県)で生産されるアイルランド唯一のピーテッドシングルモルトウイスキーとして誕生した。アイルランドでは19世紀以降ピートを使ったウイスキー生産がほぼ途絶えており、カネマラはその伝統の復活を体現する先駆的な表現だ。カネマラ(コネマラ)はアイルランド西部の豊かな泥炭地(ピートボグ)を有する地方の名前で、アイルランドのピートの象徴的な地域だ。
12年熟成のシングルモルトはまずピートで乾燥させた大麦麦芽を使用して蒸留し、バーボン樽で12年以上の長期熟成を経て仕上げられる。アイルランドでのピートは湿地帯の有機物(植物・苔類)が何千年もかけて堆積したもので、スコットランドのアイラ島産ピートとは異なる柔らかく草木のような香りを持つとされる。12年の熟成がピートのスモーク感を丸め込み、フルーティーなバランスを実現している。
ボトルのラベルはアイルランド西部の野生的な自然風景(コネマラの荒野)を想起させるデザインを採用しており、「アイルランドの大地と泥炭の息吹」というブランドコンセプトを視覚的に体現している。アイルランド語の地名「コネマラ」への敬意が込められたネーミングとデザインだ。
カネマラは「数十年ぶりにアイルランドのピーテッドウイスキーの伝統を復活させた」という革新的な功績で業界から高く評価されてきた。アイルランドのピートを使ったウイスキーは100年以上前には一般的だったが、20世紀に消滅しており、カネマラはその歴史的な復活を体現した。アイリッシュウイスキー史における重要なマイルストーンとして複数の書籍や記事に取り上げられている。
アイルランドのピーテッドウイスキーのカテゴリーで事実上唯一の存在として長年君臨してきたカネマラは、スモーキーなアイリッシュウイスキーを求める消費者にとって唯一無二の選択肢だ。12年は上位表現として深みのある複雑さを求める愛好家向けに展開されている。
国際ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)では2011年・2013年に金賞を受賞。サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・フェアでも金メダルを獲得しており、2012年以降20以上の国際的な受賞歴を持つ。「アイルランド最高のシングルモルト12年以下カテゴリー」でのゴールドメダル受賞など、ピーテッドアイリッシュウイスキーの旗手として一貫した国際的評価が続いている。
テイスティングノート
香り
バーベキューのスモーク感と甘いフルーツの香りが複雑に混じり合う。バニラ、柑橘、洋梨のフレッシュさに、アイルランドのピート由来の柔らかい草木のスモークが重なる。スコッチとは異なる穏やかなピート感が特徴だ。
味わい
口当たりはスムースで、スモーキーなピートとフルーティーな甘みが絶妙に融合。バニラとキャラメルのなめらかさに続いてアイリッシュピートの草木系スモークが展開し、塩気とオーク香が骨格を与える。
余韻
ピートスモークの余韻が長く続き、フルーティーな甘みが徐々に顔を出す。ドライでスモーキーなウッドのフィニッシュが印象的で、アイリッシュウイスキーならではの清涼感が最後に残る。
酒
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