コエドビール 瑠璃(ルリ)は、埼玉県川越市を拠点とするコエドブルワリー(株式会社協同商事)が手がけるプレミアムピルスナービールである。ブランド名「COEDO(コエド)」は川越が「小さな江戸(こえど)」と呼ばれてきた歴史に由来し、地域への誇りと伝統への敬意がブランドの根幹をなしている。
同社は1966年に農業生産法人として設立され、有機農業への取り組みの中で「土づくり用に栽培した川越産の麦をビールに使えないか」というアイデアをきっかけに1996年よりビール事業を開始した。四代目醸造家の家系を持つドイツ人ブラウマイスター、クリスチャン・ミッターバウアー氏を招いて醸造技術を習得し、日本発のクラフトビールブームを牽引する存在となった。
瑠璃という名前は、その透明感あふれるクリアな黄金色の外観に由来している。宝石・瑠璃(ラピスラズリ)のように澄んだ美しい色を称えた命名であり、見た目の美しさもこのビールの大きな魅力である。ドイツの伝統的なピルスナー製法に則り、純粋令(Reinheitsgebot)に準じた原料とプロセスで醸造されている。
受賞歴は輝かしく、2007年にモンドセレクション最高金賞(Grand Gold Award)と国際味覚審査機構(iTQi)一つ星を受賞したのを皮切りに、2008年〜2011年にiTQiが二つ星を4年連続授与した。2013年にはアジアビアアワードで銀賞、2017年にはマイニンガー国際クラフトビアアワードで金賞、2018年にはバーテンダーズ・ブランド・アワードで銀賞、2022年にはオーストラリア・インターナショナル・ビアアワードで銅賞を獲得するなど、長期にわたって国際舞台で評価を得続けている。
コエドビールのラインナップは色名で統一されており、瑠璃(ピルスナー)のほかに紅赤(ニンジンスタウト)、伽羅(エクストラペールエール)、白(ヴァイツェン)、漆黒(シュバルツ)などが揃う。瑠璃はその中でも最もスタンダードなスタイルとして、コエドビールの入口的存在であり最大の販売量を誇る定番品である。
テイスティングノート
香り
フレッシュなホップ由来のグリーンでやや草のような爽やかな香りが鼻先に届き、麦芽の甘くクリーンな穀物香が続く。全体的に上品で淡麗な印象であり、プレミアムピルスナーらしい洗練された香りのバランス。
味わい
口当たりは軽快で爽やかなのに、しっかりとした麦芽の旨みが口中に広がる。ホップの苦みは引き締まりがあって心地よく、旨みとの調和が絶妙。炭酸感は程よく、上質な飲み応えをもたらしている。
余韻
後口はクリーンでドライ、余韻としてほのかなホップの苦みと穀物の甘みが残る。フィニッシュはすっきりとしており、透明感あふれる飲み心地が最後まで続く。
酒
💬0