「知多 シングルグレーン」は、2016年にサントリーがリリースしたジャパニーズグレーンウイスキーのシングルブランドである。知多蒸留所でライト・ミディアム・ヘビーの3タイプの原酒をブレンドし、グレーンウイスキーの多彩な魅力を一本に凝縮した意欲作だ。それまで「ブレンドの素材」として陰に徹してきたグレーンウイスキーを主役に据えるという画期的なコンセプトが業界に新鮮な驚きをもたらした。
ボトルデザインは知多半島の海景色をイメージしたシルバーを基調とした洗練されたスタイルで、「ザ・シングルグレーン」として海外展開版も存在する。サントリーが50年近く蓄積したグレーン原酒製造のノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ本作は、ジャパニーズウイスキーブームの中で国際的な注目を集め、World Whiskies Awards(WWA)では「World’s Best Grain Whisky」候補に挙がるなど高い評価を受けた。
国内外のウイスキー評論家からも「グレーンウイスキーの概念を変えた一本」と称され、軽やかでありながら奥深い甘みと複雑さが特筆される。定価での入手が比較的容易な点も評価され、ジャパニーズウイスキー入門として推薦されることが多い。
テイスティングノート
香り
バニラ、白桃、洋梨などのフルーティーな甘い香りが主体。ライトでエレガントな穀物の甘さにほのかなバタースコッチ、柑橘の皮のニュアンスが重なる。
味わい
口当たりはシルキーで柔らか。甘みが広がりながらも軽やかで、バニラクリーム、マスカット、トロピカルフルーツの風味が続く。ほのかなスパイスがアクセント。
余韻
余韻はドライでクリーン。甘みがゆっくりと消えていき、麦芽の穀物感と淡いウッディネスが残る。すっきりとした後味で飲み飽きしない。
酒
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