カリラ ディスティラーズエディション(DE)は、ラガヴーリンと同様にディアジオの「クラシックモルト」シリーズの一環として生まれたダブル成熟のボトリングで、カリラ12年をベースに最後の熟成をモスカテルワイン(マスカット由来のデザートワイン)樽で施した独特のエクスプレッションだ。
カリラDEに使用するモスカテルはスペイン産の甘口ワインで、マスカットブドウ由来のフローラルで甘美なアロマをカリラのクリーンなピートスモークに加える。このモスカテル樽フィニッシュはカリラDEのみに採用される特別な製法で、他のDE(ラガヴーリンのPX・グレンキンチーのアモロソなど)と並ぶシリーズの個性だ。
ディスティラーズエディションという名称はシリーズ全体の概念として、蒸留所のマスターが特別に選んだ熟成手法を示す。カリラDEはヴィンテージ年とボトリング年が表示されており、各ロットのモスカテル樽の状態によって微妙に異なるプロファイルを楽しめる。
カリラのラインナップにおいてDEは12年よりも甘みと複雑さを求めるファンに向けたプレミアムポジションを担う。モスカテルのフローラルと甘みはカリラのスモークと意外な相性を見せており、ウイスキーバーで最も注文される蒸留所DEの一つとして知られる。
ISCでカリラ12年とDEは合わせて多数のゴールドを受賞しており、Jim MurrayはWhisky Bibleでカリラシリーズに88〜91点の安定した評価を与えている。Whisky Advocate誌もDEに90〜91点を付け「カリラのスモークにモスカテルの甘みが意外なほど調和する」と評価している。
テイスティングノート
香り
12年のクリーンなスモークにモスカテル由来のフローラル・マスカット・甘い蜂蜜が重なる独特のアロマ。ヨードと海のミネラルが背後から存在感を示す。
味わい
スモークとフローラルな甘みの予想外の調和が口当たりで展開する。マスカット・バニラ・ピートが交互に顔を見せる複雑で楽しいプロファイル。
余韻
中程度から長い余韻でモスカテルの甘みとスモークが共存する。フローラルなノートが最後まで残り、12年との明確な差別化を感じさせるフィニッシュ。
酒
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