カリラ12年は、アイラ島北東端のアスカイグ海峡(カリラ海峡)に面する蒸留所が生み出すミディアムピーテッドのシングルモルトで、アイラウイスキーの中でも最もクリーンで飲みやすいスタイルとして知られている。「カリラ(Caol Ila)」とはゲール語で「アイラ海峡」を意味する。
カリラ蒸留所は1846年創業で、現在はディアジオが所有する。蒸留所の年間生産量はアイラ島最大規模であり、長年ブレンデッドウイスキー用の原酒供給蒸留所として活躍してきた。そのため歴史的に独自のシングルモルトとしての知名度は低かったが、近年のシングルモルトブームにより再評価が進んでいる。
カリラという名称は蒸留所が面するジュラ島との間の海峡に由来する。蒸留所からの眺望は絶景として知られており、ジュラ島の丘をバックに海峡を望む景観が訪問者を魅了する。蒸留所の設備は1974年に近代化されており、当時最先端の大型蒸留器を採用している。
カリラのラインナップにおいて12年はフラッグシップのエントリーポジションを担う。同蒸留所がブレンデッドウイスキーの原酒供給を主としてきた歴史から、シングルモルトとしての知名度はラフロイグやボウモアに比べると低いが、愛好家の間では「隠れた名品」として高い評価を得ている。
Jim MurrayはWhisky Bible 2013年版でカリラ12年に89点を付けており、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは2005〜2011年に2回のダブルゴールド・3回のゴールド・1回のシルバーを受賞するという優秀な成績を残した。Wine Enthusiastは90〜95点を付けており、「コストパフォーマンスに優れたアイラウイスキー」として推薦される機会が多い。
テイスティングノート
香り
ミディアムピーテッドの穏やかなスモークとヨード。クリーンなバニラ・レモン・海のミネラル感が共存する爽やかなアイラらしいアロマ。
味わい
軽やかでクリーンな口当たり。スモークは穏やかで、バニラ・シトラス・塩気のミネラルが調和よく展開する。アイラのスモーキーさを軽やかに体験できる。
余韻
中程度の余韻でスモークとミネラルが清潔に続く。後半にほのかなスパイスが加わり、すっきりとした印象で閉じる。
酒
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