ブッシュミルズ オリジナルは、1608年に蒸留免許が付与されたとされる、世界最古のライセンス蒸留所として知られる北アイルランド・アントリム県ブッシュミルズ町の「オールド ブッシュミルズ蒸留所」が手がけるブレンデッド・アイリッシュウイスキー。英国王ジェームズ1世がサー・トーマス・フィリップスに対して発行した蒸留免許が1608年に遡り、「世界最古の合法ウイスキー蒸留所」の称号を長く保持してきた。ただし現在の蒸留所の設立は1784年であり、1885年に火災後に再建されて以来ほぼ連続して稼働してきた歴史がある。
1889年のパリ万国博覧会(Exposition Universelle)にてブッシュミルズはウイスキーでゴールドメダルを受賞し、国際的な評価を確立した。その後もアイリッシュウイスキーを世界に知らしめるブランドとして活躍し続けてきた。1972年にはアイルランド共和国・アントリム州を跨ぎ、ブッシュミルズはアイリッシュ ディスティラーズ グループ(後のペルノ・リカール傘下)の一員となったが、2005年にディアジオが取得。2014年にはホゼ・クエルボのオーナーシップへと移り、現在も独立性の高いオペレーションを維持しながら世界市場でアイリッシュウイスキーのアンバサダーとしての役割を担っている。
ブッシュミルズ オリジナルはノンピートのアイリッシュ産大麦麦芽を主体としたトリプルディスティルドのモルト原酒にグレーン原酒をブレンドし、バーボン樽とオロロソシェリー樽で熟成させた入門ブレンデッドウイスキー。アルコール度数40%で瓶詰めされ、軽やかでフルーティーかつスパイシーなプロファイルはハイボール・ロック・ストレートいずれにも対応する万能性を持つ。
世界的な評価においては、2024年のインターナショナル スピリッツ チャレンジ(ISC)でゴールドアワードを受賞。ブッシュミルズ ブラックブッシュが2007年・2010年のサンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション(SFWSC)でダブルゴールドを獲得し、ビバレッジ テスティング インスティテュートの評価で93点を記録するなど、ブッシュミルズファミリー全体の高いクオリティが各コンペで証明され続けている。世界100以上の国で販売される、アイリッシュウイスキー最大手ブランドの一つだ。
ブッシュミルズ オリジナルはアイリッシュウイスキーカテゴリのなかで最も認知度の高い入門ボトルとして世界中で愛されており、アイリッシュパブ文化の象徴的存在だ。伝統的なプアリングスタイル(生クリームを浮かべたアイリッシュコーヒー)から現代的なハイボールまで、400年超の歴史が生んだ普遍的な飲みやすさで、世代を超えてファンを獲得し続けている。
テイスティングノート
香り
軽やかで爽やかなフルーティーな香り。青リンゴ、洋梨、バニラの甘い香りの後にシナモンやナツメグのウォームスパイスが続く。クリームブリュレのような焦がした砂糖の香ばしさが鼻に残り、全体的に柔らかくアプローチしやすいアロマ。
味わい
穏やかな温かみがあり、口の中でやさしく広がる。フルーティーな甘みの奥にはちみつのまろやかさ、バニラとキャラメルが重なり、バーボン樽由来の軽いオーク感がバランスよく加わる。
余韻
すっきりとしたクリスプな後味。かすかなスパイス(クローブ・ジンジャー)のニュアンスが鼻腔の奥に残り、余韻は比較的短く清潔感がある。アイリッシュウイスキーらしい飲みやすい余韻がハイボールや食事とのペアリングを容易にする。
酒
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