バークス(Burke’s)は、アイルランドのジョン・ティーリングがダンドークに設立したグレート・ノーザン・ディスティラリー(2015年設立)が手がけるシングルカスク・シリーズの第一弾として登場した。14年熟成の液体はクーリー蒸留所(Cooley Distillery)のスピリットであり、グレート・ノーザンのキュレーションのもとシングルカスクで59%カスクストレングスにてボトリングされた。
バークスというブランド名はアイルランドのウイスキー文化に根差した歴史的な姓に由来しており、グレート・ノーザン・ディスティラリーが単なる生産委託工場にとどまらず、独自のアイデンティティと文化を持ったウイスキーブランドとして成長しようとする意志を示している。59%カスクストレングスで少量リリースというアプローチは、クラフトウイスキーの精神を商業大型蒸留所に持ち込んだ珍しい試みだ。
クーリー蒸留所は1987年にジョン・ティーリングによってウィックロー半島に設立されたアイルランド初の独立系蒸留所であり、コナシュラーとキルベガンという2つのシングルモルトブランドや、アイルランドで最初のピーテッドウイスキーを生み出した革新的な蒸留所だ。2011年にビーム社に買収される以前のクーリー産スピリットは市場への流通量が限られており、バークス14年のようなシングルカスクリリースは入手困難な希少品となっている。
グレート・ノーザン・ディスティラリーは1960年代に設立された旧ギネス系の巨大蒸留施設を前身とし、ジョン・ティーリングが2015年に取得・再稼働させた。ダンドークという国境の町に位置し、その大規模な設備能力を活かしてアイリッシュウイスキー業界の委託生産・供給の中枢として機能しながら、バークスのようなクラフト的な少量限定リリースも並行して発表している。
バークス14年はグレート・ノーザン・ディスティラリーのラインナップにおける希少なシングルカスク・コレクションの一本として位置づけられ、大量生産のコモディティウイスキーとは一線を画す個性と希少性を持つ。クーリー産スピリットの入手困難性がさらにコレクター的な価値を高めており、一部のウイスキー専門店では発売当初に迅速に完売した。
ウイスキー専門ブログ「Whisky Buzz」では「クリーミーでシルキー、バニラと洋梨ドロップとリンゴ、シトラスピール、穏やかなスパイスと甘いオーク」という印象的なレビューが掲載された。「Irish Drams」では「スウィートでクリーミーながら良質なボディとスパイスも備えた、よく作られたアイリッシュウイスキーの優れた例」と評されており、プレミアム・シングルカスクとしての品質が複数の評者に認められている。
テイスティングノート
香り
クリーミーでシルキーなバニラとアップル・ペアドロップの甘い香りが先行し、レモン・クリームとシトラスピールのフレッシュなノートが続く。59%の高度数にもかかわらず穏やかなスパイスと甘いオークが調和し、品の良いアロマを形成する。
味わい
ジューシーでフレッシュな果実の風味が最初に広がり、レモンクリームとオレンジオイルの柑橘感が心地よい。シナモンとクローブの穏やかなスパイスとともに、バーボン樽由来のバニラとオークがバランスよく絡み合う。カスクストレングスながらも荒々しさはなく、14年の熟成がもたらす滑らかさが際立つ。
余韻
ミディアムからロングの余韻で、バニラとシトラスの甘みが続く。オークの程よいタンニンとわずかな穀物感が最後まで残り、クーリー産スピリットらしい清潔感とエレガントな後味を楽しめる。
酒
💬0