ブラックニッカ リッチブレンドは2013年にニッカウヰスキーが発売した、ブラックニッカシリーズの中でシェリー樽熟成原酒をキーモルトに据えた芳醇系ブレンデッドウイスキーだ。クリアとは真逆の方向性で「豊かなコクと華やかさ」をコンセプトに設計されており、シェリー由来のフルーティーさが特徴となっている。
ニッカウヰスキーのブレンダーが目指したのは「手頃な価格でシェリー樽の芳醇さを体験できるウイスキー」だ。シェリー樽で熟成させた原酒をメインに使用することで、メープルシロップ・ナッツ・レーズンのような甘く華やかな香味を実現し、ウイスキー初心者にも受け入れやすいフルーティーな仕上がりとなっている。
ブラックニッカという名は1956年から続くニッカの伝統シリーズの一部。リッチブレンドはその伝統を継ぎながら、2013年という現代の嗜好に合わせた「シェリー感のある甘口ブレンデッド」として誕生した。ひげのおじさんキャラクターは変わらず、より豊かで華やかな香味を求める層への提案となっている。
竹鶴政孝が「異なる蒸留所の原酒をブレンドして深みのある味わいを生み出す」というビジョンを持ち続けたことは有名だ。リッチブレンドはそのビジョンをシェリー樽という具体的な手法で体現した製品であり、宮城峡蒸留所のシェリー系原酒が中心的な役割を担っている。
ブラックニッカ三兄弟(クリア・リッチブレンド・ディープブレンド)の中で、リッチブレンドはシェリー感・甘み・フルーティーさを最も重視したポジションにある。甘口ウイスキーや華やかな香りを好む飲み手から特に支持され、ウイスキー初心者が入門するきっかけとなるケースも多い。
コストパフォーマンスの観点から多くのウイスキーレビューサイトやブログで高評価を受けており、「同価格帯でシェリー感を楽しめる希少な選択肢」として評価される。ウイスキー評論家の多くも「価格以上の満足感」を認めており、国内の消費者の間で「日常的なシェリー系ウイスキー」としての定評を確立している。
テイスティングノート
香り
メープルシロップとレーズンの甘い果実香が主体。シェリー樽由来の葡萄の香りとナッツのコク、バニラの柔らかい甘みが混ざり合い、ブラックニッカクリアと比べて格段に豊かで華やかな第一印象を与える。
味わい
フルーティーな甘みが入り口から広がる。レーズンとプルーンの甘みが前面に出て、ナッツの香ばしさとほんのりとしたスパイスが続く。クリアより明らかにコクがあり、初心者にも飲みやすい甘口の仕上がり。
余韻
甘みが後をひきながら、フルーツの余韻がゆっくりと消えていく。シェリー樽の名残として干し葡萄の甘みが最後まで口に残り、心地よい余韻を与える。甘口ウイスキーらしいやわらかな後口が特徴的だ。
酒
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