バジルヘイデンは1992年、ブッカー・ノーがスモールバッチ・バーボン・コレクションの一員として生み出した銘柄である。ノーが目指したのは、力強さより繊細さを前面に出した「エレガントなバーボン」であった。そのインスピレーションの源となったのは、1792年に活躍したウイスキー開拓者メレディス・バジル・ヘイデン・シニアである。
バジル・ヘイデンはメリーランド州出身のライ麦農家で、ケンタッキー州に移住した後に独自の高ライ麦マッシュビルのウイスキーを造り始めた人物だ。ブッカー・ノーはそのヘイデンへのオマージュとして銘柄を命名し、通常のジムビーム(13%ライ麦)の倍以上となる27%のライ麦を使用するマッシュビルをこの製品に採用した。同一のマッシュビルはオールドグランドダッドにも使われており、ジムビーム系蒸留所のハイライ麦ラインを代表する。
80プルーフ(40%)という比較的低めのアルコール度数は意図的な選択であり、ライ麦の風味を穏やかかつ上品に表現するために最適化されている。バーボン初心者や普段スコッチやアイリッシュを飲み慣れた層にも入りやすい軽快なボディが特徴で、スモールバッチ・コレクションの中では最も「アプローチャブル」な一本として位置づけられる。
テイスティングノート
香り
ブラウンシュガーとバニラの甘い香りが第一印象を支配し、続いてレモンゼスト、シナモン、黒コショウ、ジンジャーなどライ麦由来のスパイシーな香りが展開する。全体に軽やかで洗練された印象。
味わい
なめらかでソフトな口当たり。ライ麦のスパイスが主役を張りつつも、バニラとゴールデンレーズンの甘みが優しく包み込む。複雑さと親しみやすさが両立した繊細な味わい。
余韻
軽やかでクリーンなフィニッシュ。スパイスとドライフルーツのほのかな余韻が残り、全体的にさわやかな印象で締めくくられる。
酒
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