ザ・バルヴェニー12年 ダブルウッドは、マスターブレンダーのデービッド・スチュワートが1993年に考案した「ウッドフィニッシュ」の先駆け的ボトリングで、スコッチウイスキー業界に複数の樽でフィニッシュするという革命的な手法を広く定着させた歴史的な意義を持つ。
ダブルウッドの製法はまず伝統的なアメリカンバーボン樽で熟成させた後、オロロソシェリー樽に移し替えて最終熟成を施すというものだ。このわずか数ヶ月から1年のシェリー樽フィニッシュが、ウイスキーに劇的な変化をもたらす。スチュワートのこの発明は後に世界中の蒸留所が追随した。
ダブルウッドの名称は文字通り「二種類の樽」を使用することを示す。バルヴェニー蒸留所はグレンフィディックと同じダフタウンにあり、ウィリアム・グラント&サンズが運営する兄弟蒸留所だ。グレンフィディックとは対照的に、バルヴェニーはより職人的で小規模なプロダクションを維持している。
自社でモルト栽培・乾燥・クーパレッジ(樽修理)まで行う「バルヴェニー農場」スタイルは、現代のスコッチ業界では非常に稀な存在だ。このファームディスティラリーとしての独自性がブランドの特別感を高めている。
Whisky Advocate誌はダブルウッド12年に90〜92点を付け、「木の芸術を体現した洗練されたスペイサイド」と高評価した。Jim MurrayはWhisky Bible各版で90〜92点を付けており、ISC(国際スピリッツ品評会)とワールドウイスキーアワードで複数のゴールドメダルを受賞している。
テイスティングノート
香り
甘いバニラとシナモン、熟れたリンゴと洋梨のアロマ。シェリー由来のドライフルーツとナッツが徐々に現れる複雑で親しみやすい香り。
味わい
丸みのある口当たりでバタースコッチ・ハニー・シナモン・ドライフルーツが波のように展開する。シェリーの甘みがモルトとバランスよく共存する。
余韻
中程度から長い余韻でオーク・スパイス・シェリーが順番に現れる。温かみのある甘みが最後まで持続する。
酒
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