バレッチン10年は、エドラドアー蒸留所がリリースするヘビーピート仕様の姉妹ブランドであり、1927年に廃業した近隣ファーム蒸留所「バレッチン」の名を冠している。エドラドアーのノンピートスタイルとは対照的に、50PPMという高フェノール値の大麦麦芽を使用して蒸留した、まさに対極の個性を持つ一本だ。
バレッチンが公式に登場したのは2003年で、当初は限定リリースとして少量ずつ世に出された。その後2014年に初のコアレンジとして10年熟成のバレッチン10年が発売されると、愛好家から大きな反響があった。50PPMというフェノール値はラフロイグとアードベッグの中間に位置し、アイラ産ウイスキーとは異なる「内陸ヘビーピート」としてのユニークなポジションを確立している。
オロロソシェリー樽とバーボン樽のコンビネーション熟成が、スモーキーなキャラクターにリッチなシェリーフルーツを重ねた複雑な風味を生み出している。インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ、世界ウイスキーアワードなど複数の国際品評会で高評価を獲得。BBQミートやキャンプファイヤーを想起させる陸起源のスモーク感が、アイラのメディシナルなピートとは一線を画すとして、ピートウイスキーコレクターの間で熱狂的な支持を集めている。
テイスティングノート
香り
力強いスモーク、BBQの焦げ目、ドライアッシュ。その奥からオロロソシェリーのダークフルーツ(無花果、デーツ)とモラセスが現れる。独特のアーシーな大地感。
味わい
チューイなテクスチャー、スモーキーな焦げ感とシェリーフルーツが共存。ダークチョコレートとシナモン、スモーキーなスパイスヒート。アイラとは異なる乾いたスモーク。
余韻
スモークとオーク、ドライフルーツがゆっくり引いていく。長くスパイシーかつ温かい余韻。燻製の名残が静かに続く。
酒
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