オーヘントッシャン(Auchentoshan)はスコットランド・ローランド地方の蒸留所で、グラスゴー郊外に位置する1823年創業の歴史ある蒸留所。「フィールドの角(Field Corner)」を意味するゲール語の「Achadh an Oisein」が名前の由来とされる。最大の特徴はスコットランドで唯一、3回蒸留(トリプルディスティレーション)を全面的に採用していること。通常のスコッチウイスキーが2回蒸留なのに対し、3回蒸留によって原酒は非常に高いアルコール度数(約82%)でカスクに入れられ、軽くてクリーンな飲み口が実現される。
3回蒸留はアイリッシュウイスキーで一般的な手法だが、スコッチの世界では非常に珍しく、オーヘントッシャンはその技法を守り続ける唯一の蒸留所として業界内での独自のポジションを確立している。現在はビーム・サントリー(Beam Suntory)が所有しており、日本市場でも積極的に展開されている。
オーヘントッシャン12年はジム・マーレイのウイスキーバイブル2021年版で91.5点という評価を得ており、「ローランドの細工もの」と表現されるほど洗練されたプロファイルが評価されている。またジム・マーレイは過去の版でオーヘントッシャンの一表現を「現代最高のローランド・ウイスキーの一つ」と称している。蒸留所の16年・18年はサンフランシスコ・ワールドスピリッツ・コンペティション2008年でダブルゴールドを受賞しており、オーヘントッシャンの品質の高さを示している。ローランドのシングルモルトとしては、その繊細さと飲みやすさから世界中の入門者に推薦される定番銘柄として知られる。
テイスティングノート
香り
柑橘の花、バニラ、かすかなグラッシー感。新鮮でライトな印象のアロマ。
味わい
軽くてスムース。バニラ、白桃、蜂蜜、ほのかなシトラスが軽やかに広がる。
余韻
短くすっきりしたフィニッシュ。甘みとクリーンさが特徴的。
酒
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