アードモア ポートウッドフィニッシュ 12年は、スコットランド・ハイランド地方ケネスモントに位置するアードモア蒸留所が造るシングルモルトウイスキーだ。ピーテッドハイランドモルトにポートワイン樽の甘みを加えた、蒸留所の多面性を示すユニークなボトルである。
アードモア蒸留所は1898年にウィリアム・ティーチャーによってティーチャーズブレンドの原酒確保のために設立された。ハイランドの蒸留所では珍しくピーテッドモルトを使用し、約12〜14ppmのモデレートにピーテッドなモルトで蒸留を行う。このピートレベルはアイラモルトほど強くないが、ハイランドモルトとしては際立った個性を生み出している。
この12年はまずバーボン樽で熟成した後、ポルトガル産のポートワイン樽に移して追加熟成を施している。ポートカスクの赤い果実の甘みがアードモアのスモーキーな個性と出会い、通常のラインナップとは異なる華やかで複雑な一面を見せている。46%でノンチルフィルター瓶詰めされ、風味を余すところなく楽しめる。
アードモアは長年ティーチャーズの原酒供給に専念してきたため、シングルモルトとしての知名度は控えめだ。しかしその品質は確かで、ピーテッドハイランドモルトという稀少なスタイルを体験できる貴重な蒸留所として、愛好家の間で静かに評価を高めている。
テイスティングノート
香り
ピートスモーク、ダークベリー、バニラの複雑な香り。ポートカスク由来のラズベリーとプラムの甘いフルーツ感に、トフィーとオークスパイスが重なる。
味わい
ミディアムボディでスモーキーな口当たり。ピートの煙とダークベリー、ダークチョコレートの味わいが調和し、中盤にはポートカスクの赤い果実の甘みとブラックペッパーのスパイスが現れる。ピートとフルーツの共演が見事。
余韻
ミディアムロング。ピートスモークとベリーフルーツの余韻が心地よく持続し、最後にオークのタンニンとかすかなモカの風味が残る。
酒
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