アンノック ピートハートは、スコットランド・ハイランド地方のノック村に位置するノックデュー蒸留所が造るピーテッドシングルモルトウイスキーだ。「アンノック」は蒸留所が建つ丘の名前に由来し、ゲール語で「小さな丘」を意味する。ピートハートは蒸留所のピーティーコレクションの一つとして、通常とは異なるスモーキーなスタイルを追求している。
ノックデュー蒸留所は1894年にジョン・モリソンによって設立され、現在はインバーハウス・ディスティラーズが運営している。通常のアンノックはスペイサイドに近い繊細でフルーティなスタイルが特徴だが、ピーティーコレクションでは約40ppmのヘビリーピーテッドモルトを使用し、蒸留所の別の顔を見せている。
バーボン樽で熟成した原酒を46%でノンチルフィルター瓶詰め。ピートスモークの力強さの奥に、アンノック本来のフルーティなキャラクターが息づいているのが面白い。ピートとフルーツが互いを引き立て合い、単なるスモーキーウイスキーとは一線を画す複層的な味わいを実現している。
ピーティーコレクションには他にフランティック、ラスカルなどの表現もあり、それぞれ異なるピートレベルで蒸留所の多面性を楽しめる。ピートハートはその中でも最もバランスが良く、入手もしやすい一本として人気が高い。
テイスティングノート
香り
ピートスモーク、レモン、蜂蜜の複雑な香り。焚き火の煙とバニラの甘さに、青リンゴとシトラスのフルーティなニュアンスが共存する。アンノック特有のフルーティさがスモークの奥にしっかりと感じられる。
味わい
ミディアムボディでスモーキーな口当たり。ピートの煙とレモンカード、蜂蜜の味わいが調和し、中盤にはブラックペッパーとジンジャーのスパイスが加わる。後半にはバニラとトフィーの甘さが現れ、余韻に向けてフルーティさが増していく。
余韻
ミディアムロング。ピートスモークの余韻が穏やかに続き、最後にレモンとモルトの爽やかな風味が残る。スモーキーでありながらクリーンなフィニッシュ。
酒
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