江井ヶ嶋酒造は1888年(明治21年)創業、1919年(大正8年)に日本初のウイスキー製造免許を取得した酒造メーカーである。兵庫県西宮市の海岸沿いという立地を活かし、「ホワイトオーク」ブランドのウイスキーを長年造り続けてきた。しかし長らく地元密着の「地ウイスキー」として存在し、広く知られることはなかった。
転機は2007年、「シングルモルト あかし 8年」を世に出したことである。ブランド名「あかし」は蒸留所が位置する明石市の地名にそのまま由来する。ノンチルフィルター(冷却ろ過なし)・ノンカラー(無着色)で瓶詰めし、モルト本来の風味を活かした製法を採用。バーボン樽熟成とシェリー樽熟成の原酒を絶妙にブレンドすることで複層的な味わいを実現している。100年超のウイスキー免許の歴史を持ちながら静かに実力を蓄えてきたこの蒸留所が、「あかし」の登場によって世界市場に名乗り出た。
テイスティングノート
香り
バニラ、バタースコッチ、キャラメルの甘い香りに青りんごと洋梨のフルーティーなアロマ。ホワイトチョコレートと穏やかなモルトの香りが重なる。
味わい
まろやかで甘い飲み口。白コショウのスパイシーさとわずかなタンニン、ノンチルフィルターによる深みとまろやかさが共存する。
余韻
ミディアムレングスのフィニッシュ。ほのかなオーシャニックなソルティさとバタリーな余韻が穏やかに続く。
酒
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