アベラワー16年 ダブルカスクマチュアードは、12年の親しみやすいスタイルをより深化させたミドルレンジのボトリングで、16年の熟成がシェリー樽とバーボン樽の複雑さを一段と高めた傑作だ。アベラワー蒸留所のラインナップにおいて、エントリー(12年)とプレミアム(18年・A’bunadh)の橋渡しを担う重要な存在だ。
マスター蒸留家はダブルカスク製法において、16年の熟成期間でシェリー樽からの抽出量が12年と比べて大幅に増加し、より豊かなドライフルーツとスパイスのキャラクターが現れると説明している。バーボン樽由来のバニラと蜂蜜もより成熟した複雑さを見せる。
16年という熟成年数はスコッチウイスキーの中でも比較的珍しい設定で、アベラワーのラインナップに独自の位置を与えている。パッケージは12年と同じデザインコンセプトを踏襲しながら、熟成感を示すより深みのあるカラーリングを採用している。
アベラワーのラインナップにおいて16年はミドルプレミアムとして位置づけられ、12年で気に入った消費者が一歩深化した体験を求めた際の自然な選択肢となっている。日本市場でも1万円前後と手頃な価格で安定した人気を維持している。
Drinkhacker誌の2014年レビューでは12年・16年・18年を並べて評価し、16年を「アベラワーシリーズの中で最も完成度の高いバランス」と高評価した。ISCでは金賞を複数回受賞し、Whisky Advocate誌も90点以上の評価を付けている。
テイスティングノート
香り
12年よりも濃くなったシェリーのドライフルーツ(干し葡萄・プルーン)とバニラ・キャラメルが豊かに漂う。シナモンとジンジャーのスパイスがより鮮明になっている。
味わい
より深みのある口当たり。シェリーの甘みとドライフルーツ・チョコレートが中心で、バーボン由来のバニラと蜂蜜が背後から支える。
余韻
比較的長い余韻。シェリーとスパイスが交互に現れ、ダークチョコレートと微かなタンニンが最後まで続く。
酒
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