アバフェルディ21年は蒸留所の最上位定番表現として位置づけられており、21年間の長い熟成によって蜂蜜の甘みがシェリー感と一体化した、格別の複雑さを誇る一本だ。アバフェルディが「ゴールデン・ドラム」と称される所以が最も凝縮されたボトルであり、ハイランドの長熟シングルモルトの真髄を示している。
アバフェルディ蒸留所は1896年創業のデュワーズ傘下の蒸留所として、良質な原酒を長年ストックしてきた歴史がある。21年熟成の原酒は厳選されたアメリカンオークおよびシェリー樽で長期間じっくりと熟成され、木の影響が程よく溶け込んだ深みのある味わいが実現している。
受賞歴においても21年は高い評価を得ており、ワールド・ウイスキー・アワード2014で「ベスト・ハイランド・シングルモルト(21〜25年)」に輝き、IWSC2013でゴールドを受賞。サンフランシスコWSCでも2007〜2012年にダブルゴールド・ゴールド・ブロンズを複数獲得している。Jim Murray’s Whisky Bibleでも90点台の高評価が続いており、長熟ハイランドモルトの基準作とも称される。
ラインナップの中では価格は上がるものの、その完成度と複雑さはハイランド長熟モルト好きの間では特筆すべきコストパフォーマンスとして知られる。特にフルーツケーキとヘザーハニーの組み合わせは、スコットランドのムーアランドの情景を想起させるとして各評論家から詩的な賛辞を受けている。
テイスティングノート
香り
トーストされたモルト、蜂蜜、フルーツケーキ、柑橘系のアクセント。ヘザースモーク、キャラメル、クリーミーバニラ、アッシュのニュアンス。
味わい
深みのある蜂蜜、オーク、ドライフルーツ(デーツ・プルーン)、チョコレート。スパイスと果実が交互に展開する複雑な構成。
余韻
長く続くスパイシーなフィニッシュ。チャーコール、ストーンフルーツ、わずかな甘みが折り重なる余韻。
酒
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