1973年にキリンビール・シーグラム・シーバスブラザーズの3社合弁(キリン・シーグラム)として静岡県御殿場市に設立。標高620メートルの富士山麓に位置し、仕込水には地下100メートルから汲み上げる富士山の伏流水(硬度約55の軟水)を使用。モルトとグレーンの両製造設備を持つ複合蒸溜所であり、シーグラム由来のグレーン製造ノウハウとシーバス由来のモルト技術が融合した独自スタイルを形成した。他社の63%ではなく50.5%での樽詰めを採用し、穏やかな熟成を実現。2021年以降は木桶発酵槽の追加や蒸留器の増設を経て生産力を強化している。
WWAにて「ワールドベスト・グレーンウイスキー」を通算4度受賞。2017年には田中城太マスターブレンダーが「アイコンズ・オブ・ウイスキー」のマスターディスティラー&マスターブレンダー部門で世界最優秀賞を受賞。モルト・グレーン双方の高品質が評価されており、近年は「富士」ブランドとして国内外でその存在感を高めている。