田酒(でんしゅ)は、青森県青森市の株式会社西田酒造店が醸造する全量純米酒ブランド。「田んぼで採れた米だけで造る酒」という信念のもと、1974年に商品化された。醸造アルコール・糖類・酸味料を一切使用せず、青森県産の酒米(華吹雪・華想い・古城錦)を中心に山田錦・秋田酒こまちなど厳選した酒米のみを原料とする。精米は米の形に合わせて削る「原形精米」を採用し、米の旨みを最大限に引き出す。
1970年、4代目・西田司が「米の旨みが生きる本物の純米酒を造りたい」という志のもと完全手造り純米醸造を決意し、4年の試行錯誤を経て1974年に誕生。青森市内唯一の酒蔵として地域の日本酒文化を守り続け、年間生産量約3,000石という適正規模を堅持しながら品質第一の醸造を貫いている。
発売以来50年以上にわたり根強いファンを持ち、「幻の純米酒」として全国の日本酒愛好家から高く評価される希少銘柄。全国新酒鑑評会での金賞受賞歴を持ち、IWCでもメダルを獲得している。「東北最高の純米酒」として専門誌や利酒師の間で一貫して高い評価を維持しており、特に「田酒 特別純米」は価格と品質のバランスから「コスパ最高の純米酒」としても有名。青森という地方蔵ながら首都圏の日本酒専門店でも常に争奪戦となる人気銘柄として君臨している。