ケンタッキー州バーズタウンに本社を置くヘブンヒルは、1935年の創業以来シャピラ家が100%保有し続けるアメリカ最大の独立系家族経営ウイスキーメーカー。エヴァン・ウィリアムス・エライジャ・クレイグ・リッテンハウスなど幅広いブランドポートフォリオを展開する。
1996年の大火で原蒸留所が全焼したが、ルイビルのバーンハイム蒸留所を拠点として復活。2025年、2億ドルを投じた新ヘブンヒル・スプリングス蒸留所がバーズタウンに竣工し、29年ぶりに発祥地での蒸留を再開した。
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ケンタッキー州バーズタウンに本社を置くヘブンヒルは、1935年の創業以来シャピラ家が100%保有し続けるアメリカ最大の独立系家族経営ウイスキーメーカー。エヴァン・ウィリアムス・エライジャ・クレイグ・リッテンハウスなど幅広いブランドポートフォリオを展開する。
1996年の大火で原蒸留所が全焼したが、ルイビルのバーンハイム蒸留所を拠点として復活。2025年、2億ドルを投じた新ヘブンヒル・スプリングス蒸留所がバーズタウンに竣工し、29年ぶりに発祥地での蒸留を再開した。
シャピラ兄弟が禁酒法廃止後の1935年にバーズタウンにヘブンヒル・スプリングス蒸留所を設立。安価で高品質なバーボンを大量生産し、エヴァン・ウィリアムスブランドなどで成長を遂げた。
1996年11月7日、稲妻によって蒸留所と多数の熟成庫が炎上し、約90,000バレルが焼失する大惨事が発生。翌年からUDVのバーンハイム蒸留所を賃借し生産を継続。1999年にバーンハイム蒸留所を正式に購入して再建した。
2025年、2億ドルを投じた新ヘブンヒル・スプリングス蒸留所がバーズタウンに竣工し、29年ぶりに発祥地での蒸留を再開。両拠点合わせて年間最大90万バレル規模の生産体制を確立した。
| 正式名称 | Heaven Hill Distillery |
|---|---|
| 創業年 | 1935年 |
| 操業状況 | 稼働中 |
| 所有会社 | Heaven Hill Brands(シャピラ家ファミリー企業) |
| 見学 | 可能 |
| 公式サイト | https://heavenhilldistillery.com/ |
| Wikipedia | Wikipedia |
| 蒸留器数 | 大規模コラムスチル複数(Bernheim蒸留所) |
|---|---|
| 蒸留方式 | コラムスチル |
| モルト使用 | バーボン・ライウイスキー・小麦ウイスキー |
| 水源 | ケンタッキー石灰岩湧水 |
| 熟成倉庫 | リックハウス |
| 年間生産量 | Bernheim:約475,000バレル/年、新Heaven Hill Springs:最大450,000バレル/年(拡張可能) |
| 使用樽 | 新品チャー付きアメリカンオーク樽 |
| 主力ジャンル | ウイスキー、バーボンウイスキー |
| 主要ブランド |
ヘブンヒル、エライジャクレイグ、エヴァンウィリアムス、リッテンハウス Evan Williams Elijah Craig Larceny Henry McKenna Rittenhouse Rye Bernheim Original Wheat Whiskey Old Fitzgerald |
| 国 | アメリカ合衆国 |
|---|---|
| 都道府県州 | ケンタッキー州 |
| 住所 | 1701 W Breckinridge St, Louisville, KY 40210, USA |
| 郵便番号 | KY 40004 |
ネルソン郡バーズタウンは「バーボンの首都(Bourbon Capital of the World)」と称される町で、人口約12,000人の小都市ながら周囲30マイル圏内に世界的な蒸留所が密集するバーボン産業の核心地帯にある。毎年9月に開催される「ケンタッキー・バーボン・フェスティバル」は世界中の愛好家が集まる一大イベントとして知られる。
バーズタウンはケンタッキー州最古のカトリック教区のひとつでもあり、1812年建造のセント・ジョゼフ聖堂など欧州風の建造物が歴史的景観を形成している。19世紀初頭から蒸留業が栄えた背景には、石灰岩帯水層の豊かな湧水・広大なトウモロコシ畑・ケンタッキー川支流を使った輸送路の三条件が揃っていたことが大きい。
バーズタウン周辺のネルソン郡はバーボンウイスキーの熟成庫(リックハウス)が点在する風景で知られ、その数は全米のバーボン熟成在庫の過半を占めるとも言われる。この地のウイスキー文化は単なる産業を超え、地域のアイデンティティそのものとなっている。