厚岸ブレンデッドウイスキー「大寒(だいかん)」は、二十四節気の最後(第二十四節)にして最も寒い時期を意味する「大寒」(1月下旬頃)にちなんだ一本で、厚岸蒸留所の二十四節気シリーズがひとまわりした最終ブレンデッドウイスキーとして特別な意味を持つ。
大寒のブレンドは厚岸らしいピーテッドモルトを核に、グレーン原酒を組み合わせた構成だが、シリーズの集大成として熟成年数の長い原酒も使用されているとされる。ブレンダー陣は「一年の締めくくり」に相応しいウイスキーを目指し、厚岸の冬の峻厳さと静寂の中にある豊かさを表現しようとした。
大寒は中国の暦法に由来する二十四節気の第二十四節で、日本でも「大寒に汲んだ水は腐りにくい」「大寒の卵は縁起が良い」など、特別な意味合いが文化に根付いている。ウイスキーの名として大寒を用いることで、一年の厳しさと豊かさを凝縮した一本という意味が生まれている。
厚岸蒸留所は二十四節気シリーズを通じてWWA・SFWSC・ISCなど主要国際コンペティションで受賞を積み重ねてきた。「寒露」のWWA2021最高賞を筆頭に、「雨水」「芒種」のSFWSC2021トップゴールドが続き、シリーズ全体として世界のウイスキー関係者に「北海道新蒸留所の奇跡」と称されている。
大寒はシリーズの締めくくりとして位置づけられるブレンデッドウイスキーであり、シリーズ全体を通して収集してきたコレクターにとって特別な一本だ。年一回のリリースが基本で、入手困難になることが多く、二十四節気シリーズ全体の希少性と合わせて市場価値が高まっている。
厚岸蒸留所が創業から約5〜6年で国際コンペティションを席巻するという軌跡は、蒸留業界において前例のない成功として語り継がれている。大寒を含む二十四節気シリーズは、日本ウイスキーの新しい地平を開いたブランドとして、世界中の愛好家から注目され続けている。
テイスティングノート
香り
北海道の冬を彷彿とさせる引き締まったピートスモークと、シェリー樽由来のドライフルーツの甘みが融合する。グレーン由来の穀物の温かみとほのかなバニラが背後に流れ、大寒の深夜のような静けさのある第一印象だ。
味わい
スモーキーさとグレーンの滑らかな甘みが調和してうまく広がる。ドライプルーンと黒砂糖のフレーバー、海塩のミネラル感が続き、全体としてバランスの取れたブレンデッドらしい一体感がある。
余韻
静かで深みのある余韻。スモークと甘みが重なりながらゆっくりとフェードアウトし、最後には穀物の温かみとほんのりした潮気が残る。一年の締めくくりに相応しいまろやかで深い後口だ。
酒
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