笹の川酒造(1765年創業・福島県郡山市)が2016年11月に本格稼働させた安積蒸溜所のシングルモルトウイスキー。1946年にウイスキー製造免許を取得した歴史ある蔵元だが、長年市販向けのシングルモルトを出していなかった。郡山市の立地は夏の高温と磐梯山から吹き下ろす寒風「磐梯おろし」による厳冬が特徴で、大きな寒暖差が早い熟成を促し風味豊かな原酒を生む。阿武隈山系の軟水と多彩なカスク(バーボン・シェリー・ミズナラ・桜・ワイン)を駆使した表現が愛好家を魅了している。
WWA(ワールド・ウイスキー・アワーズ)2022年、「YAMAZAKURA Blended Malt Asaka シェリーウッドリザーブ」がブレンデッドモルト部門で世界最高賞を受賞。稼働開始わずか6年での快挙は日本ウイスキー界に衝撃を与え、各紙で「東北からの挑戦者」として大きく報道された。シングルモルト安積自体も年次エディションとして継続的に高評価を受けており、国際的認知度は急上昇している。
定価は比較的手頃ながら市場での入手難易度は上昇傾向。「東北から世界へ羽ばたく新星」として世界中のウイスキー愛好家が注目する蒸留所であり、多彩なカスクフィニッシュ(桜・ナパヴァレーカベルネ等)による多様な表現も高い評価を得ている。
テイスティングノート
香り
バーボン樽由来のバニラ・キャラメル、シェリー樽のドライフルーツ。ほのかにミズナラのスパイス感と郡山の清澄な空気感を感じさせる複雑なノーズ。
味わい
滑らかでバランス良好。バニラ・フルーツ・スパイスが絶妙に重なり合う。寒暖差による早熟感が生む、若さと円熟が同居した個性的な風味。
余韻
中程度の余韻。フルーツの甘みとほのかなスパイスがやさしく続く。東北の風土が育んだ清潔感ある後口。
酒
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