秩父蒸溜所(Chichibu Distillery)|日本・埼玉のジャパニーズウイスキー蒸留所

秩父蒸溜所は、ベンチャーウイスキー(肥土伊知郎氏)が2008年に埼玉県秩父市に設立した小規模クラフト蒸溜所。秩父の豊かな自然と清冽な水を活かし、ミズナラ樽をはじめとする多彩な樽で個性豊かな原酒を熟成させる。「イチローズモルト」ブランドで世界中のウイスキー愛好家から熱烈な支持を受けており、少量生産ながら国際的なオークションで高値がつく希少価値の高いウイスキーを生み出している。

創業者の肥土伊知郎は「羽生蒸溜所」閉鎖後に秩父で独立起業。秩父の木材を使用した自社製ミズナラ新樽の使用や、大麦の自社栽培試験など革新的な取り組みでも知られる。2019年には秩父第二蒸溜所も稼働させ生産能力を強化している。

特徴

世界的注目のクラフトウイスキー蒸溜所。ミズナラ新樽の自社製造、大麦自社栽培など革新的取り組み。「イチローズモルト」は国際オークションで高値を記録。

歴史

2004年、肥土伊知郎が閉鎖された羽生蒸溜所の原酒を引き取り「カードシリーズ」として発売。その評判を背景に2008年に秩父蒸溜所を設立した。小規模ながら高品質を追求した姿勢が世界のウイスキー評論家から注目を集め、2013年にJim MurrayのWhisky BibleでWorld Whisky of the Yearを受賞。以降、毎年のリリースが世界中で話題となっている。

基本情報

正式名称 Chichibu Distillery
創業年 2008年
操業状況 稼働中
所有会社 株式会社ベンチャーウイスキー
見学 要予約
公式サイト https://www.one-drink.co.jp/
Wikipedia Wikipedia
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蒸留所情報

蒸留器数 2基(ウォッシュスチル1基・スピリットスチル1基)
蒸留方式 ポットスチル(バッチ式)
モルト使用 モルテッドバーリー(一部ピーテッドモルト使用)
水源 荒川の伏流水
熟成倉庫 ダンネージ式
年間生産量 年間約8万〜10万L
使用樽 バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ新樽、ワイン樽など多数
主力ジャンル ウイスキージャパニーズウイスキー
主要ブランド イチローズモルト
イチローズモルト

代表銘柄

所在地

日本
都道府県州 埼玉県
住所 〒368-0067 埼玉県秩父市みどりが丘49
郵便番号 368-0067

この地域について

埼玉県秩父市は、関東平野の西端、埼玉県西部に位置する自然豊かな山間都市。荒川の源流域を抱え、武甲山(標高1,304m)をシンボルとする秩父山地に囲まれている。「秩父三社」のひとつ秩父神社は2,000年以上の歴史を持ち、秩父夜祭(12月)は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

秩父盆地の気候は、夏は蒸し暑く冬は厳しい寒さとなる典型的な内陸性気候。秩父銘仙(絹織物)や秩父セメント産業の歴史を持ち、荒川沿いの水資源と豊かな森林が地域の産業を支えてきた。近年は豊かな自然を目当てにした観光客が増加し、芝桜やSLパレオエクスプレスが人気を集めている。

荒川の清冽な伏流水と内陸性の寒暖差ある気候は、ウイスキーの個性豊かな熟成を促す。2008年に肥土伊知郎がこの地に秩父蒸溜所を設立し、小規模ながら世界が注目するクラフトウイスキーを生み出している。秩父の地場材であるミズナラを使った自社製樽での熟成も、地域の自然との深い結びつきを象徴している。