カリラ(Caol Ila)は、アイラ島北東端のポート・アスケイグ近郊に位置する蒸留所で、その名はゲール語で「アイラ海峡」を意味する。対岸のジュラ島を望む絶景の地に、1846年にヘクター・ヘンダーソンによって創設された。幾度かのオーナー交代を経て、1974年には旧施設を全面的に建て替え、現代的な大型蒸留所として再出発。現在はディアジオ社が所有し、アイラで最大の生産量を誇る蒸留所として知られている。
カリラの生産量の大部分はジョニーウォーカーをはじめとするブレンデッドスコッチの原酒として使用されてきた。そのため長らく「知る人ぞ知る蒸留所」だったが、シングルモルトとしてリリースされるようになると、その独自のスタイルが世界中の愛好家から高く評価されるようになった。アイラモルトの中でもピート感とエレガントさのバランスに定評があり、特に長熟のボトルはその複雑さを如実に示す。
カリラ18年は、18年間の熟成が生む豊かな果実味とバランスのとれたピート香が特徴のプレミアム表現。蒸留所の代表的なレンジの中でも上位に位置づけられる。サンフランシスコ・ワールドスピリッツ・コンペティション2015年で銀メダルを獲得しており、カリラの品質の高さを証明している。ウイスキー愛好家の間では、アイラモルトの入門と上質の橋渡しとなる一本として定評がある。またジム・マーレイのウイスキーバイブルでも継続的に好評を得ており、特別なオールドボトルは高得点を記録している。ブレンデッドの原酒として長く使用されてきた歴史が、このシングルモルトに洗練されたバランス感覚をもたらしている。
テイスティングノート
香り
潮風とスモーク、レモンシトラス、緑の果実香。時間が経つと蜂蜜やバニラの甘みが顔を出す。
味わい
中重口のボディ。スモーキーさの中にオレンジピール、麦芽の甘み、ほのかなタールが交差する。
余韻
長く続くピートスモーク。ドライでスパイシーなフィニッシュが印象的。
酒
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