ボウモア12年は、1779年創業のアイラ島最古の蒸留所として知られるボウモア蒸留所のフラッグシップ商品で、アイラウイスキーの中でもスモーキーさと甘みのバランスに最も優れた入門酒として世界中で愛されている。「アイラの女王」とも呼ばれるボウモアはラフロイグやアードベッグよりも穏やかなピートレベルを持つ。
ボウモア蒸留所は今もフロアモルティングを行う数少ない蒸留所の一つで、アイラ島産のピートを使用して麦芽を乾燥させる。この伝統的な製法に加えて、大西洋に面した海岸線の熟成庫(ヴォールト)でウイスキーを熟成させることで、潮風と海のミネラル感がウイスキーに刻み込まれる。
ボウモアとはゲール語で「大きな岩礁」を意味し、蒸留所が立つ海岸線の地形に由来する。ボウモア村は1767年に建設されたアイラ島の主要港町であり、蒸留所は町の中心部にある。このロケーションが海のミネラル感を生む熟成庫の条件を作り出している。
サントリーは1989年から30%の株式を取得し、その後1994年に全株式を取得してボウモアの親会社となった。日本企業による所有がブランドの日本市場での認知度向上に貢献しており、「アイラの女王」としての特別なポジションを日本でも確立している。
Jim MurrayはWhisky Bibleでボウモア12年に91点を付けており、「バランスのとれたアイラウイスキー入門書」と評価している。Whisky Advocate誌も90〜91点を付け、コストパフォーマンスの高いアイラウイスキーとして定期的に推奨している。ISCでも金賞を複数回受賞している。
テイスティングノート
香り
穏やかなピートスモークと海のミネラル感。背後に蜂蜜・バニラ・レモンピールのアロマが優しく広がる。アイラらしさを柔らかく体現した香り。
味わい
スモークと甘みのバランスが絶妙な口当たり。ピートと塩気のヨード感に、バニラ・柑橘・蜂蜜が上品に共存している。
余韻
中程度の余韻でスモークとフルーツが交互に現れる。塩気のあるミネラル感が最後まで心地よく続くアイラらしいフィニッシュ。
酒
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