五十嵐酒造(埼玉県飯能市)が特約店向けに限定展開する「五十嵐」ブランドの最高峰が、この純米大吟醸 無濾過生原酒 直汲みだ。岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を50%まで精米し、品評会出品酒と同等の小仕込みで丁寧に醸された一本。無濾過・生・原酒の状態でヤブタ式搾り機から直接手動の瓶詰機へと充填することで、炭酸ガスをそのまま封じ込めたフレッシュな状態で出荷される。アルコール度数は14%と低めに抑えられており、繊細な旨味と飲み飽きしない軽やかさを両立させた設計だ。
「吟ぎんが」は岩手県農業研究センターが開発した酒造好適米で、タンパク質含量が少なく心白の発現率が高いため、きめ細やかで上品な吟醸酒造りに適している。五十嵐酒造はこの米の特性を最大限に引き出すため、洗米・浸漬工程に細心の注意を払い、吸水率を2%以内に管理するという徹底したこだわりを貫く。奥秩父の天然地下水を仕込み水に使用することで、軟水ならではの柔らかな口当たりを実現している。
五十嵐酒造は明治30年(1897年)創業の老舗蔵。一般流通ブランド「天覧山」「喜八郎」に加え、特約店専用の直汲みシリーズ「五十嵐」を展開する。「五十嵐」ブランドは蔵の技術の粋を凝縮した限定品として、埼玉県内外の日本酒ファンから高い支持を受けている。SAKETIMEでは蔵全体として4.19点(424件)の高評価を獲得し、日本酒総合ランキング63位・埼玉県内3位という実力を誇る。
テイスティングノート
香り
華やかな吟醸香とリンゴ・洋梨を思わせる甘い果実香。直汲み由来の微発泡が、香りにフレッシュな軽快さを添える。
味わい
口に含むと、吟ぎんが特有のきめ細やかで上品な米の旨味が広がる。14%という低アルコールゆえの繊細さと、微発泡のガス感が生む軽やかな飲み口が印象的だ。甘みと酸のバランスが整っており、飲み疲れしない透明感のある味わい。
余韻
スムーズで清潔な後口。ほのかな吟醸香が鼻腔に残りながら、すっきりとキレていく。飲み飽きしない上品な余韻が続き、次の一口を誘う。
酒
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