ラフ・リー・ディスティラリー(Lough Ree Distillery)はアイルランド中西部のロングフォード州アスロンに位置し、アイルランド最長の川シャノン川の中ほどに広がるラフ・リー湖の名を冠した蒸留所だ。「ブリッジ(The Bridge)」シリーズはラフ・リー周辺の地名・湾名をボトル名に冠したシングルカスクの限定リリースコレクションであり、それぞれが湖の特定のスポットへのオマージュとなっている。
ポルタニュア(Portanure)という名称は、ラフ・リー湖岸に実在する地名に由来する。この9年熟成シングルモルトは288本限定でボトリングされたシングルカスクであり、蒸留はブッシュミルズ蒸留所で行われ、ファーストフィル・バーボン樽で9年9ヶ月熟成されたのちに46%でボトリングされた。チルフィルタリングなし、カラー添加なしという透明性の高いリリースだ。
ブリッジシリーズに使われる「ブリッジ(橋)」という名称は、異なる蒸留所・異なる地域のウイスキーをラフ・リー蒸留所がキュレーションして提供するという橋渡し的な役割と、アスロン市街のシャノン川に架かる歴史的な橋を同時に指している。ラベルには湖の地形図から着想を得たシンプルなデザインが施されている。
ラフ・リー蒸留所は地元のクラフトビール醸造家出身のメンバーが立ち上げた比較的新興の蒸留所で、自家蒸留を行いながら並行して外部蒸留所産の熟成ウイスキーをシングルカスクでリリースするという二本立ての戦略を採用している。ブリッジシリーズはその後者に当たり、ブッシュミルズなど著名な蒸留所のカスクを独自の目で選定することで差別化を図っている。
ポルタニュアはブリッジシリーズの中でも最もシンプルでクラシックなバーボン樽熟成の表現として、アイリッシュ・シングルモルトの王道の旨味を楽しめる一本に仕上がっている。ポルトルニー、ガリービー、デッドセンターなど多彩なカスクフィニッシュを持つほかのブリッジリリースとの比較テイスティングも楽しめるシリーズの中で、最も入口に近い存在だ。
ウイスキー専門サイトやセルティック・ウイスキーショップなど主要小売店で取り扱われており、「バニラ、レモンゼスト、フローラル」というクリーンなプロファイルが高く評価されている。限定288本という希少性と、ブッシュミルズ産スピリットのクオリティが組み合わさったこの一本は、アイリッシュ・シングルモルトを深く探求するコレクターにとって要注目のリリースだ。
テイスティングノート
香り
バニラとレモンゼストのフレッシュで明るいアロマが広がり、続いてフローラルでハニーの上品な甘さが重なる。バーボン樽9年熟成ならではのクリーンで軽やかなプロファイルが印象的だ。
味わい
レモン・メレンゲパイのようなクリーミーな甘さとバニラのビスケット感が広がる。ワイルドフラワーハニーと爽やかなレモンゼストが交差し、フルーティーで芳醇な口当たりが心地よい。
余韻
ミディアムのスムースで フルーティーかつフローラルな余韻が続く。バニラの甘みとレモンのほのかな酸味が最後まで残り、シンプルながらも清々しい後味を楽しめる。
酒
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