亀泉 純米大吟醸は、高知県土佐市に蔵を構える亀泉酒造が手がける最高峰の日本酒である。山田錦を40%まで磨き上げ、四万十川源流域の清冽な伏流水で丁寧に醸されたこの純米大吟醸は、亀泉ブランドのフラッグシップとして蔵の技術を結集した一本だ。「亀泉」のブランド名は、蔵の近くにある万年の泉に由来するとされている。
亀泉酒造は1897年(明治30年)の創業以来、土佐の地で120年以上にわたり酒造りを続けてきた蔵元だ。高知県は「おきゃく」文化に象徴される酒文化が根付いた土地で、亀泉もその伝統の中で育まれてきた。純米大吟醸は山田錦の繊細な味わいを最大限に引き出すため、低温でじっくりと発酵させる手法で醸される。高知の温暖な気候は酒造りには厳しい面もあるが、最新の温度管理技術と杜氏の熟練の技により、華やかで上品な酒質を実現している。高知の皿鉢料理やカツオのたたきなど、素材の味を活かした土佐の食文化との相性は抜群だ。CEL-24で知られる亀泉だが、純米大吟醸は王道の山田錦で正統派の吟醸酒としての実力を示す銘柄である。
テイスティングノート
香り
華やかなリンゴ、白桃、メロンの吟醸香がエレガントに広がる。続いてバニラ、白い花、ほのかなライチの甘い香りが漂い、山田錦40%精米ならではの澄んだ香りが印象的だ。
味わい
なめらかでシルキーな口当たり。山田錦由来の上品な甘みと繊細な旨みが舌の上に広がり、中盤にフレッシュな酸味が心地よく切り込む。後半にかけて微かなほろ苦さとミネラル感が複雑さを添え、全体として華やかでありながらも芯のしっかりした味わいだ。冷酒での飲用が最もその魅力を引き出す。
余韻
長くエレガントな余韻。吟醸フルーツの甘みと米の旨みが重なり合い、口中に上品な温かさが長く残る。最後に穏やかな酸味が全体を引き締め、もう一口飲みたくなる余韻が広がる。
酒
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