文楽 純米大吟醸は、埼玉県上尾市に蔵を構える北西酒造が手がけるフラッグシップの日本酒である。山田錦を40%まで磨き上げ、荒川水系の伏流水で低温長期発酵させた純米大吟醸は、蔵の技術を結集した最高峰の一本だ。「文楽」のブランド名は日本の伝統芸能にちなみ、芸術的な酒造りへの志が込められている。
北西酒造は1894年(明治27年)の創業以来、埼玉県上尾市で130年にわたり酒造りを続けてきた。関東平野のほぼ中央に位置する上尾市は、荒川の良質な伏流水に恵まれ、冬の乾燥した空気が酒造りに適した環境を作り出している。純米大吟醸は山田錦の繊細な味わいを最大限に引き出すため、徹底した温度管理のもとで丁寧に醸される。北西酒造は近年「彩來(さら)」ブランドでも注目を集めているが、文楽は蔵の看板銘柄として長年の伝統を受け継いでいる。埼玉県は日本酒蔵の数が全国でも上位に位置し、その中でも北西酒造は品質の高さで定評がある。全国新酒鑑評会での入賞歴も持つ実力派蔵元だ。
テイスティングノート
香り
華やかなリンゴ、洋ナシ、メロンの吟醸香がエレガントに広がる。続いてバニラ、白い花、ほのかなライチの甘い香りが漂い、山田錦40%精米ならではの雑味のない澄んだ香りが印象的だ。
味わい
なめらかでシルキーな口当たり。山田錦由来の上品な甘みと繊細な旨みが広がり、中盤にフレッシュな酸味が心地よく切り込む。後半にかけて微かなほろ苦さとミネラル感が加わり、全体として華やかでバランスの取れた味わいだ。冷酒で飲むと吟醸香が最も際立つ。
余韻
長くエレガントな余韻。フルーティーな甘みと米の旨みが口中に上品に残り、最後に穏やかな酸味が全体を引き締める。格調高いフィニッシュで、特別な席にふさわしい風格を感じさせる。
酒
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