嘉美心 特別純米は、岡山県浅口市に蔵を構える嘉美心酒造が手がける特別純米酒である。岡山県は酒造好適米「雄町」の発祥地であり、嘉美心酒造もこの地元の誇りともいえる米を使用して酒造りを行っている。「嘉美心(かみこころ)」の名は「神の心」に通じ、神聖な気持ちで酒造りに臨むという蔵元の姿勢が込められたブランド名だ。
嘉美心酒造は1913年の創業以来、岡山県浅口市の地で地域に根ざした酒造りを続けてきた。雄町米特有のふくよかな旨みとコクを活かした酒造りが得意で、特別純米はその技術を日常酒に反映させた一本だ。雄町は栽培が難しい品種だが、岡山は雄町の最大産地であり、嘉美心酒造は地元農家との連携で良質な雄町を安定的に確保している。瀬戸内海に面した温暖な気候の中で醸される酒は、穏やかで丸みのある味わいが特徴的だ。岡山の豊かな食文化、特にママカリや瀬戸内の魚介との相性が良い。
テイスティングノート
香り
穏やかな米の甘い香りが広がり、続いてほのかなバナナとメロンの果実香が漂う。雄町特有のふくよかで温かみのある香りが全体を支え、奥には微かなヨーグルトの乳酸系の爽やかさも感じられる。
味わい
まろやかでふくよかな口当たり。雄町由来のリッチな旨みとコクが口いっぱいに広がり、中盤に穏やかな酸味がバランスを整える。後半にかけて微かなほろ苦さとミネラル感が加わり、雄町らしいボリューム感のある味わいが楽しめる。冷酒でもぬる燗でも楽しめる懐の深さがある。
余韻
中程度の余韻。雄町の旨みとコクが口中に温かく残り、最後に穏やかな酸味が全体を引き締める。ふくよかで心地よいフィニッシュが雄町米の個性をよく表している。
酒
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