川鶴 純米大吟醸は、香川県観音寺市に蔵を構える川鶴酒造が手がける最高峰の日本酒である。1891年の創業以来、財田川の伏流水を仕込み水に使用し、「川の名水で鶴のように美しい酒を」という想いを込めて醸される銘柄だ。山田錦を45%まで磨き上げた本品は、華やかな吟醸香と上品な米の旨みが見事に調和した一本である。
川鶴酒造は讃岐の小さな酒蔵ながらも、全国新酒鑑評会での入賞実績を持つ実力派だ。四国は温暖な気候のため酒造りには厳しい環境とされるが、川鶴酒造は冷蔵設備の導入や醸造技術の研鑚により、四国を代表する日本酒蔵としての地位を確立している。純米大吟醸は蔵元の最上級酒として、特別な場面にふさわしい華やかさと繊細さを兼ね備えている。讃岐うどんに代表される香川の食文化とも相性が良く、地元の料亭や割烹料理店でも愛用される銘柄である。
テイスティングノート
香り
華やかなリンゴと洋梨の吟醸香が上品に立ち上る。続いて白い花、バニラ、ほのかなメロンの甘い香りが層になって広がる。全体として非常に清らかで繊細なアロマプロファイルだ。
味わい
なめらかでシルキーな口当たり。山田錦由来の上品な甘みとクリーミーな旨みが舌の上に広がり、中盤にフレッシュな酸味が切り込んでバランスを整える。後半にかけて微かなほろ苦さとミネラル感が複雑さを添え、繊細ながらも芯のある味わいだ。
余韻
長くエレガントな余韻。吟醸フルーツの甘みと米の旨みが重なり合い、口中に上品な温かさが長く残る。最後に微かなハーブのニュアンスが全体を引き締める。
酒
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