バリーキーフ シングルモルトは、アイルランド・キルケニー県に位置するバリーキーフ蒸留所が手がけるアイリッシュシングルモルトウイスキーである。モーガン家が代々所有する農場の敷地内に2017年に設立されたクラフト蒸留所で、自家農場で栽培した大麦を使用するファームトゥボトルの哲学を実践している。ポットスティルウイスキーで先にリリースを果たした同蒸留所だが、シングルモルトもまた独自の魅力を持つ銘柄として注目されている。
バーボンバレルでの熟成を経たこのシングルモルトは、アイリッシュウイスキー特有のスムーズさとフルーティーさを備えながらも、ファーム蒸留所ならではの穀物の個性が前面に出ている。46%のノンチルフィルターで瓶詰めされ、テクスチャーの豊かさと風味の深みが保たれている。キルケニーの石灰岩質の水がもたらすミネラル感と、自家栽培大麦の穀物の甘みが特徴的だ。アイルランドの新世代クラフト蒸留所の中でも、テロワール(風土)を重視した独自のアプローチが評価されている。
テイスティングノート
香り
フレッシュなグリーンアップルと洋梨の爽やかな果実香が立ち上る。続いてバニラクリーム、ハニーコム、ほのかなレモングラスのハーバルな香りが広がる。奥には焼き立てのパンのようなモルティな穀物香が漂い、ファーム蒸留所らしい素朴な温かみを感じさせる。
味わい
シルキーでスムーズな口当たり。青りんごのタルトと蜂蜜の甘みが口いっぱいに広がり、中盤にはバタースコッチとオートミールクッキーの穀物の甘みが加わる。後半にかけて穏やかなオークスパイスとほのかなジンジャーの温かさが現れ、46%のアルコール度数を感じさせない滑らかさだ。石灰岩質の水由来のミネラル感が全体を引き締めている。
余韻
中程度の余韻。バニラとフレッシュフルーツの甘みが穏やかに残り、最後にドライなオークと微かなハーブのニュアンスが静かに消えていく。クリーンで心地よいフィニッシュ。
酒
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