ラグ ヘヴィリーピーテッドは、アラン島の南端に2019年に開業したラグ蒸留所が手がけるピーテッドシングルモルトウイスキーである。同じアラン島にあるロックランザ蒸留所(旧アラン蒸留所)がノンピートのスタイルで知られるのに対し、ラグ蒸留所はヘヴィリーピーテッドに特化した原酒づくりを行っている。フェノール値50ppmのヘヴィリーピーテッド麦芽を使用し、アイラ島の蒸留所に匹敵するスモーキーさを追求している。
シェリーカスクでの熟成により、スモークとフルーツの絶妙なバランスが生まれている。ピートの煙は力強いが攻撃的ではなく、ダークフルーツの甘みと混ざり合うことで深みのある味わいを実現している。50%のボトリング度数は、このウイスキーの持つ風味を最大限に引き出すために計算されたもので、加水なしでもそのまま楽しめるバランスの良さがある。アラン島の新たなウイスキーの伝統を築くべく、意欲的な姿勢で品質向上に取り組む蒸留所の姿勢が感じられる一本だ。
テイスティングノート
香り
焚き火のようなピートスモークが力強く立ち上り、その奥からドライプルーン、ダークチェリー、ビターチョコレートの深い香りが広がる。燻製肉やタール、湿った腐葉土のアーシーなニュアンスに、シェリー由来のレーズンバターの甘さが調和している。
味わい
リッチでフルボディの口当たり。ピートスモークが舌全体を覆い、続いてダークフルーツのジャムのような甘みとビタースイートなカカオが広がる。中盤にはブラックペッパーと海塩のミネラル感が加わり、後半にかけてドライフルーツの甘みが再び顔を出す。50%の度数がフレーバーの濃厚さを支え、力強くも調和のとれた味わいだ。
余韻
長く煙たい余韻。ピートの煙と焦がしたオレンジピールが残り、最後にシェリー樽由来のスパイスとダークチョコレートの苦みが静かにフェードアウトしていく。
酒
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