ストラスアーンシングルカスクは、スコットランド・パースシャーに位置する小規模蒸留所ストラスアーンが生み出すカスクストレングスのシングルモルトウイスキーである。2013年に設立された同蒸留所はスコットランドで最も小さな蒸留所のひとつであり、年間生産量はわずか3万リットル程度と極めて少量だ。この希少性がそのまま各ボトルの個性となっている。
バーボンバレルで熟成されたこのシングルカスクは、若い原酒ながらも驚くほどリッチで複雑な風味を備えている。小型のポットスチルによる蒸留は銅との接触時間が長く、重厚で油分の多いニューメイクを生み出す。その特性が短期間の熟成でも深みのある味わいを可能にしており、今後のさらなる熟成に期待が高まる蒸留所のポテンシャルを感じさせるボトルだ。2019年にはダグラス・レイン社に買収され、今後の展開が注目されている。
テイスティングノート
香り
濃厚なバニラファッジとキャラメルポップコーンの甘い香りが立ち上る。続いてトロピカルフルーツ、特にマンゴーとパイナップルの華やかな果実香が広がり、奥にはフレッシュなオーク、レモンピール、ほのかなジンジャーのスパイスが感じられる。
味わい
非常にオイリーで厚みのある口当たり。バタースコッチと蜂蜜の甘みが口いっぱいに広がり、続いてオレンジマーマレードとシナモンのスパイシーさが現れる。60.2%のアルコール度数から来る力強さがありながらも、油分のリッチさがそれを包み込み、予想以上に飲みやすい。加水すると柑橘系の爽やかさが際立ち、グレープフルーツとライムのニュアンスが現れる。
余韻
長くウォーミングな余韻。オークのタンニンとバニラの甘みが残り、最後にホワイトペッパーとドライジンジャーのスパイスが穏やかに広がる。アフターにほのかなトロピカルフルーツの残り香が心地よい。
酒
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