賀茂鶴 純米吟醸 一滴入魂は、広島県東広島市西条に蔵を構える賀茂鶴酒造が醸す純米吟醸酒です。西条は灘・伏見と並ぶ日本三大銘醸地の一つであり、良質な軟水に恵まれた地域。賀茂鶴酒造は大正時代に全国清酒品評会で初の名誉賞を受賞して以来、100年以上にわたって日本酒の品質向上に貢献し続けてきた名門蔵です。
「一滴入魂」という名前には、酒造りの全工程において一切の妥協を許さないという蔵の姿勢が込められています。広島県産の酒造好適米を55%まで丁寧に精米し、西条の清らかな軟水で仕込むことで、広島の酒らしい柔らかで穏やかな味わいを実現。純米吟醸という格付けにふさわしい華やかさと、食事に寄り添う控えめな主張のバランスが見事です。
2014年のオバマ元大統領訪日時に、銀座の寿司店「すきやばし次郎」で安倍元首相とともに楽しんだのが賀茂鶴の大吟醸であったことは広く知られています。そのエピソードが示すように、賀茂鶴は国際的にも認知度の高い日本酒ブランド。一滴入魂はそんな名門蔵の技術を日常的に楽しめる純米吟醸として、国内外の日本酒ファンから支持を集めています。和食全般に合わせやすく、特に瀬戸内の海の幸との相性は抜群です。
テイスティングノート
香り
穏やかで上品な吟醸香。洋梨やりんごを思わせる果実香に、かすかな花の香り。広島の軟水由来の柔らかさが香りにも表れ、押しつけがましさのない品の良い芳香が漂う。
味わい
口当たりは非常にソフトで丸みがある。軟水仕込みならではの滑らかなテクスチャーに、米の甘みと旨みがバランスよく溶け込んでいる。中盤からほのかな酸味が現れ、全体に爽やかさを加える。純米吟醸らしい華やかさと食中酒としての実用性を兼ね備えた味わい。
余韻
中程度の長さで、穏やかに消えていく。後味にはほのかな米の甘みと、きれいな酸のキレが残る。くどさがなく、料理の味を引き立てながら自身の存在感もしっかり示す、まさに食中酒の理想形。
酒
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