スカパ グランサは、スコットランド・オークニー諸島のスカパ湾に面したスカパ蒸留所が造るシングルモルトウイスキーだ。2019年にリリースされたこの表現は、通常のスカパの原酒をピーテッドウイスキーのカスクでフィニッシュすることで、軽やかなスモーキーさを纏わせたユニークなボトルである。
スカパ蒸留所は1885年にジョン・トービスターによって設立され、オークニー諸島で最も南に位置する蒸留所だ。隣接するハイランドパーク蒸留所がピーテッドモルトで有名であるのに対し、スカパはノンピートのフルーティなスタイルで知られてきた。蒸留所の最大の特徴は、ローモンドウォッシュスチルを使用している点で、現在稼働している蒸留所でこの型式のスチルを使うのはスカパだけだ。
グランサでは、この蒸留所固有のフルーティでハニーな原酒を、ピーテッドウイスキーで使用した樽に移して追加熟成を行う。ピートの影響はあくまで穏やかで、スカパ本来の甘くフローラルなキャラクターを損なうことなく、奥行きと複雑さを加えている。
オークニー諸島はスコットランド本土の北に浮かぶ島群で、ヴァイキングの歴史が色濃く残る。スカパ湾は第二次世界大戦中にイギリス海軍の主要基地があった場所としても知られる。そうした歴史とロマンに彩られた蒸留所が造るグランサは、オークニーの風と海を感じさせるユニークなモルトだ。
テイスティングノート
香り
ハニー、ヘザー、バニラの甘くフローラルな香り。奥にはピートカスク由来の穏やかなスモークとレモンピールの爽やかさが漂う。スカパらしい優しいアロマにスモーキーなアクセントが加わっている。
味わい
ライトからミディアムの滑らかな口当たり。蜂蜜、洋梨、バニラクリームの味わいが広がり、中盤にはピートの軽いスモークとブラックペッパーのスパイスが穏やかに現れる。フルーティさとスモーキーさの絶妙なバランス。
余韻
ミディアムの長さ。ハニーとフローラルの余韻にかすかなピートスモークが寄り添い、最後に潮の香りとモルトの温かみが残る。
酒
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