ジョージ ディッケル ボトルド イン ボンドは、テネシー州タラホーマ近郊のカスケードホロウに位置するジョージ・ディッケル蒸留所が造るテネシーウイスキーだ。1870年に創業した歴史ある蒸留所のラインナップの中でも、連邦ボトルド・イン・ボンド法に準拠した高品質な表現として位置づけられている。
ボトルド・イン・ボンド(BIB)は1897年に制定されたアメリカの連邦法で、単一の蒸留シーズン・単一の蒸留所・単一の保税倉庫で最低4年熟成し、100プルーフ(50%)で瓶詰めすることを義務づけている。この厳格な基準は、消費者に対する品質保証の証であり、ウイスキーの純度と信頼性を担保するものだ。
ジョージ・ディッケルの最大の特徴は、蒸留後の原酒をサトウカエデの木炭で濾過する「チャコール・メロウイング」プロセスだ。この伝統的な製法がテネシーウイスキー特有のまろやかさを生む。さらにディッケルでは、一般的な滴下式ではなく原酒を木炭に浸漬させる「チルド・チャコール・メロウイング」を採用し、より繊細な風味を引き出している。
毎年リリースされるこのBIBには蒸留年が記載されており、ヴィンテージごとの味わいの違いを楽しめるのもファンにとっての醍醐味だ。テネシーウイスキーの伝統を守りながらも、BIBという形式で品質を追求するディッケルの姿勢が光る一本である。
テイスティングノート
香り
キャラメルコーン、バニラ、メープルシロップの甘い香り。チャコール由来のクリーンさとオーク樽のスパイスが重なり、奥にはシナモンとドライアプリコットのニュアンスが漂う。
味わい
力強くも滑らかな口当たり。バタースコッチ、トーストしたオーク、黒糖の味わいが広がり、中盤にはライ麦由来のブラックペッパーとクローブのスパイスが現れる。チャコール・メロウイングによる柔らかさが高い度数を感じさせない。
余韻
ロングフィニッシュ。オークスパイスとキャラメルの余韻が長く続き、最後にメープルとバニラの温かみが穏やかに残る。
酒
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