グレンキャダム 13年は、スコットランド・東ハイランドのブリーチンに位置するグレンキャダム蒸留所が手がけるシングルモルトウイスキーだ。10年・15年に続くラインナップとして、ポートウッドでの追加熟成(フィニッシュ)を施した意欲的な一本である。
1825年創業のグレンキャダム蒸留所は「真のハイランドモルト」の異名を持ち、そのクリーンで繊細なスタイルで知られる。この13年はアメリカンオーク樽で熟成した原酒をポートパイプで仕上げることで、フルーティさに赤い果実の深みを加えている。ノンチルフィルター、自然な色合いでの瓶詰めが施されている。
アルコール度数46%は、このウイスキーの繊細なフレーバーを楽しむのに最適な濃度だ。加水なしでそのまま味わうことで、ポートカスク由来のプラムやチェリーの風味と、蒸留所固有のレモンシトラスのニュアンスが美しく調和する。ストレートでゆっくり楽しむのがおすすめ。
グレンキャダムはかつて蒸留所閉鎖の危機に見舞われたが、2003年にアンガス・ダンディー社が買い取り復活を遂げた。現在はフィリピンのアライアンス・グローバル・グループ傘下で、品質にこだわった少量生産を続けている。東ハイランド特有の穏やかな気候が生む繊細なウイスキーは、知る人ぞ知る逸品として評価を高めている。
テイスティングノート
香り
チェリージャム、レーズン、バニラクリームの甘い香り。ポートカスク由来のベリーの芳醇さに、レモンピールとモルトの清涼感が重なる。
味わい
なめらかでクリーミーな口当たり。プラム、ダークチョコレート、蜂蜜の味わいが順に現れ、中盤にはジンジャーとシナモンの軽いスパイスがアクセントを加える。
余韻
ミディアムロング。ドライフルーツとオークのタンニンが穏やかに続き、ほのかなカカオの余韻が心地よく残る。
酒
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