タリバーディン 500 シェリーカスクフィニッシュは、スコットランド・ハイランド地方のタリバーディン蒸留所が造るシングルモルトスコッチウイスキーである。バーボン樽で熟成した後、ペドロヒメネス(PX)シェリー樽でフィニッシュを施している。「500」はPXシェリー樽の容量(500リットル)に由来する。
タリバーディン蒸留所は1949年に建築家のデルム・エヴァンスによって設計・建設された。パースシャーのブラックフォードは中世から醸造の地として知られ、天然のダニーバーン・スプリングの軟水が蒸留所の仕込み水として使用されている。小規模ながら独自の個性を持つ蒸留所で、2011年にフランスのピカール家が買収してからシングルモルトブランドとしての展開を強化してきた。
PXシェリー樽は極めて甘いペドロヒメネスシェリーの熟成に使われた樽で、残糖分が多く、ウイスキーに濃厚なドライフルーツの甘味を移行させる。タリバーディンのクリーンな蒸留液がこのリッチなシェリーフレーバーを受け止め、甘味と飲みやすさを両立させた一本に仕上がっている。食後のデザートウイスキーとして、またチョコレートとのペアリングにも最適だ。
テイスティングノート
香り
PXシェリー由来の豊かな甘い香りが印象的。レーズン、デーツ、ダークチェリー、イチジクのドライフルーツ香が前面に出ており、その奥にバニラやキャラメルの甘さが潜む。タリバーディンらしいクリーンな麦芽の香りが土台を支えている。
味わい
とろりとした口当たりで、PXシェリーの濃密な甘味が舌を包む。レーズンやデーツの凝縮感のある甘味から始まり、中盤でダークチョコレートやモカの風味が展開する。タリバーディン本来の軽やかな麦芽フレーバーがシェリーの重厚感とバランスをとり、意外と飲み疲れしない。43%の度数で穏やかなアルコール感。
余韻
中〜長めの余韻。PXシェリーの甘味とオークのスパイシーさが心地よく残り、最後にビターチョコレートのようなほろ苦さが顔を出す。デザートウイスキーとしての完成度の高さを感じさせるフィニッシュだ。
酒
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