高千代 純米大吟醸 一本〆は、新潟県南魚沼市の高千代酒造が醸す漢字「高千代」ラインの上位酒である。新潟県産の酒造好適米「一本〆」を45%まで磨き上げ、南魚沼の清冽な雪解け水で仕込んでいる。一本〆の特性を最大限に引き出した、米の個性が光る純米大吟醸だ。
高千代酒造は1868年(明治元年)創業。南魚沼市は日本有数の豪雪地帯であり、魚沼産コシヒカリの産地としても知られる米どころ。蔵では漢字「高千代」とひらがな「たかちよ」という二つのブランドラインを展開しているが、この純米大吟醸は漢字ラインに属する。漢字の高千代は伝統的な酒造りの技を活かし、使用する米品種の個性を前面に押し出すスタイルが特徴だ。
一本〆は五百万石と豊盃を掛け合わせて生まれた新潟県独自の酒造好適米で、大粒で心白が大きく、高精白に耐える強さを持つ。45%精米の大吟醸仕込みにすることで、この米が持つ華やかさと繊細な甘味が最大限に引き出される。冷蔵庫でしっかりと冷やし、ワイングラスで香りを楽しみながら味わうのがおすすめ。新潟の淡麗さの中に確かな旨味を湛えた上品な酒だ。
テイスティングノート
香り
穏やかで上品な吟醸香。白桃やメロンを思わせるフルーティな香りが主体で、その奥に新潟酒らしいクリーンなミネラル感が漂う。一本〆特有の華やかさがありつつ、主張しすぎない品の良さが際立つ。
味わい
口に含むとまず絹のようになめらかなテクスチャーに感心する。一本〆の繊細な甘味が舌の上で静かに広がり、続いてきめ細やかな酸味が味わいに立体感を与える。中盤からは米の旨味がじわりと押し寄せるが、新潟淡麗の流儀に従いすっきりとまとまっている。雑味のないクリアな酒質で、45%精米の丁寧な仕事がうかがえる。
余韻
中程度の余韻で、フルーティな甘さの残り香とともに穏やかにフェードアウト。最後にほのかなミネラル感が口中をリフレッシュし、次の料理との出会いを促してくれる。上品で控えめなフィニッシュが高千代の美学を体現している。
酒
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