いいちこ フラスコボトルは、大分県宇佐市の三和酒類が製造する本格麦焼酎である。フラスコ(実験用フラスコ)を模した独特のボトルデザインが特徴的で、全量減圧蒸留による透明感のある味わいと長期貯蔵によるまろやかさを兼ね備えたプレミアム路線の商品だ。
三和酒類は1958年創業の焼酎メーカーで、「いいちこ」は1979年の発売以来、麦焼酎のトップブランドとして不動の地位を築いている。「いいちこ」とは大分の方言で「いいですよ」を意味し、親しみやすさを込めた名前だ。フラスコボトルはそのラインナップの中でもやや上位に位置づけられ、通常のいいちことは異なる原酒の選定と貯蔵方法で差別化されている。
全量減圧蒸留は低い沸点で蒸留するため、雑味の少ないクリアな原酒が得られる。これを長期間貯蔵することで、時間が生むまろやかさと深みが加わり、さっぱりとした中にも奥行きのある味わいが完成する。水割り、お湯割り、ロック、ソーダ割りとあらゆる飲み方に対応し、料理のジャンルを問わず楽しめる。和食はもちろん、イタリアンや中華とも好相性だ。
テイスティングノート
香り
穏やかで上品な香り。大麦の甘い穀物香を基調に、ほのかにバニラや白い花のニュアンスが漂う。減圧蒸留ならではのクリーンな印象で、麦焼酎特有の重さや癖はほとんど感じられない。長期貯蔵による落ち着きのある香りが全体をまとめている。
味わい
なめらかで澄んだ口当たりが第一印象。水のような透明感の中に、大麦のほのかな甘味と旨味が静かに広がる。中盤からはわずかにナッツのような香ばしさが加わり、単調にならない奥行きがある。アルコール感は穏やかで、25度という度数を感じさせないスムースな飲み心地。お湯割りにすると甘味がふくらみ、水割りにすると涼やかさが増す。
余韻
すっきりとした短めの余韻。最後にほのかな大麦の甘さが余韻として残り、口中をリフレッシュしてくれる。食中酒としての設計が余韻にも表れており、次の一口を自然と促す後引きの良さがある。
酒
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