出羽桜 出羽燦々 純米吟醸は、山形県天童市の出羽桜酒造が醸す「出羽桜」ブランドの中核を成す純米吟醸酒である。山形県が独自に開発した酒造好適米「出羽燦々」を全量使用し、精米歩合50%まで磨き上げている。出羽桜酒造は「吟醸の出羽桜」として全国的に知られ、日本における吟醸酒ブームの先駆者的存在である。
出羽桜酒造は1892年(明治25年)の創業。4代目蔵元・仲野益美が1980年代に「桜花吟醸酒」を発売し、当時まだ一般的でなかった吟醸酒を広く消費者に届けたことで、日本酒業界に大きなインパクトを与えた。以来、出羽桜は「吟醸酒の大衆化」を牽引してきたブランドとして、その功績は業界内で高く評価されている。
出羽燦々は山形県農業試験場が開発した酒米で、美山錦と華吹雪を交配して生まれた。山形の風土に適した品種であり、栽培しやすく安定した品質が得られる。出羽桜 出羽燦々は、この地元米のポテンシャルを最大限に引き出すべく醸された「オール山形」の日本酒である。地元の米・水・技術が一体となった、テロワールを体現する一本と言える。
出羽桜酒造は全国新酒鑑評会の金賞常連であるだけでなく、海外のコンペティションでも数多くの受賞歴を持つ。特にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門では「Champion Sake」(最高賞)を受賞した実績があり、日本酒の国際的な評価向上に大きく貢献してきた蔵である。
テイスティングノート
香り
穏やかながら華やかな吟醸香。青りんごと洋梨の爽やかな果実香が中心にあり、白い花のフローラルノートが添えられる。出羽燦々という米の個性なのか、どこか優しく温かみのある米の甘い香りが全体を包み込んでいる。
味わい
口当たりは柔らかく滑らか。出羽燦々由来の穏やかな甘みが舌の上で広がり、中盤から心地よい酸味がキレを生む。山形の水がもたらすクリーンなテクスチャーと、50%精米の雑味のなさが相まって、非常に飲みやすい仕上がりとなっている。旨みの厚みはしっかりとありながらも、後味はすっきりとしている。
余韻
クリーンでミディアムレングス。果実香のほのかな余韻と米の旨みが静かに残り、すっと引いていく。食中酒として最適なキレの良さがあり、山形の郷土料理との相性は抜群である。
酒
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