森伊蔵 楽酔喜酒 古酒

森伊蔵 楽酔喜酒(らくすいきしゅ)は、鹿児島県垂水市の森伊蔵酒造が生産する最上位の芋焼酎である。焼酎界の「3M」(森伊蔵・村尾・魔王)の中でも頂点に立つ森伊蔵ブランドにおいて、この楽酔喜酒はさらにその上を行く特別な存在である。かめ壺で10年以上長期熟成させた古酒であり、600mlのボトルで定価約33,000円という焼酎としては破格の価格設定がその希少性を物語っている。

森伊蔵酒造は1885年(明治18年)の創業以来、鹿児島・垂水の地で有機栽培のさつまいも(黄金千貫)を使用したかめ壺仕込みの芋焼酎造りを続けてきた。5代目の森覚志が蔵の改革を行い、それまでの荒々しい芋焼酎のイメージを覆す繊細で上品な酒質を確立した。楽酔喜酒はその哲学の究極形であり、長期のかめ壺熟成により芋焼酎の枠を超えた複雑さと深みを獲得している。

「楽酔喜酒」という名には「楽しく酔い、喜んで酒を嗜む」という意味が込められている。生産量は極めて限られており、正規ルートでの入手は事実上不可能に近い。市場に出回る際には5万円から10万円以上のプレミアム価格が付くこともあり、焼酎の中で最も高価な銘柄の一つとして知られている。

10年以上の熟成を経た楽酔喜酒は、琥珀がかった色味を帯びており、一般的な芋焼酎の透明な外観とは明らかに異なる。長期熟成により芋焼酎特有の力強さは穏やかになり、代わりにブランデーやウイスキーを思わせる複雑な熟成香と深い甘みが前面に出る。焼酎の概念を根底から覆す唯一無二の存在である。

テイスティングノート

香り

琥珀色の液体からはまず熟成由来の甘い香りが立ち上がる。黒糖、バニラ、ドライフルーツの複雑な甘い香りがベースにあり、その上にさつまいもの穏やかな甘い香りとかめ壺由来の土っぽいアーシーなニュアンスが重なる。長期熟成がもたらす丸みと深みがあり、上質なコニャックやカルバドスを思わせる格調の高さがある。

味わい

口当たりはシルクのように滑らかで、芋焼酎とは思えないほどの上品さ。黒蜜、キャラメル、熟した柿のような濃密な甘みが舌の上で広がり、中盤からかめ壺熟成由来のミネラル感と穏やかなスパイスが現れる。25度というアルコール度数が信じられないほどの奥行きと複雑さを持ち、一口ごとに異なる表情を見せる。

余韻

ロングフィニッシュ。甘くまろやかな余韻が驚くほど長く続き、最後にさつまいものほのかな甘みとかめ壺の大地のニュアンスが残る。飲み終えた後もグラスに残る芳醇な香りが、この酒の格の高さを証明している。

基本情報

正式名称 森伊蔵 楽酔喜酒
英語名 Moriizo Rakusui Kishu
アルコール度数 25%
内容量 600ml
主な原料 さつまいも(黄金千貫・有機栽培)、米麹

生産・流通

製造元 森伊蔵酒造(Moriizou Shuzo)|鹿児島県垂水市の焼酎蔵
産地 日本九州地方鹿児島県

世界の評価・評判

森伊蔵 楽酔喜酒は、焼酎の世界における最高峰として君臨する存在である。定価約33,000円という焼酎としては異例の価格帯でありながら、正規購入は事実上不可能であり、市場での取引価格は10万円を超えることも珍しくない。焼酎専門誌では「飲む芸術品」「焼酎の到達点」といった最大級の賛辞が贈られている。

森伊蔵ブランド全体の評価として、フランスの食文化専門誌がかつて「日本の至宝」と紹介し、JAL国際線ファーストクラスの機内販売に採用されたことでも国際的な知名度を獲得した。楽酔喜酒はその中でも頂点に位置する古酒であり、10年以上のかめ壺熟成がもたらす味わいは、ブランデーやウイスキーの愛好家をも唸らせるとされる。

日本のプレミアム焼酎市場において、楽酔喜酒の存在は「焼酎にも長期熟成古酒という高みがある」ことを証明した先駆者的な銘柄である。焼酎をスピリッツの一ジャンルとして世界に発信する上で、この銘柄が果たしてきた役割は極めて大きい。

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