バカルディ グランレゼルバ オーチョ(Bacardi Gran Reserva Ocho)は、世界最大のラムブランドであるバカルディのプレミアムラインを代表する8年熟成ラムである。かつては「バカルディ 8」として知られていたが、2018年のブランドリニューアルに伴い現在の名称に改められた。アメリカンオーク(主にバーボン樽)で最低8年間熟成させた原酒を使用し、バカルディ独自のチャコールフィルトレーション工程を経て仕上げられる。
バカルディの歴史は1862年、ドン・ファクンド・バカルディ・マッソがキューバ・サンティアゴ・デ・クーバで蒸留所を創業したことに始まる。ファクンドは活性炭濾過とオーク樽熟成を組み合わせた独自の製法を開発し、それまで粗野だったラムを洗練されたスピリッツへと変貌させた。この革新的なアプローチは「ライトラム」というカテゴリーの誕生につながり、世界のラム文化に革命をもたらした。
グランレゼルバ オーチョは、バカルディのスタンダードライン(スペリオール、ゴールド)とは一線を画す本格的な熟成ラムである。8年以上の樽熟成がもたらす琥珀色の液体は、カリブ海ラムの伝統的な力強さとバカルディらしい滑らかさを見事に両立している。ストレートやオンザロックで味わうのが推奨されるが、プレミアムカクテルのベースとしても高い実力を発揮する。
バカルディはキューバ革命後の1960年にプエルトリコへ移転し、現在も同地に主力蒸留所を構えている。グランレゼルバ オーチョの「8」は、かつてバカルディ家が自家消費用に8年以上熟成させていた秘蔵ラムに由来する。現在の生産においても、マエストロ・デ・ロン(マスターラムメーカー)が厳格な品質管理のもとでブレンドと仕上げを担当している。
テイスティングノート
香り
バニラとプラムのリッチな甘い香りが前面に立ち、アプリコット、ドライフルーツのニュアンスが続く。ナツメグ、クローブのスパイス香がオークの温もりと溶け合い、奥にはトーストされたアーモンドの香ばしさも感じられる。全体として温かみがありながらも洗練された印象を与えるアロマである。
味わい
口当たりはスムースでミディアムボディ。バタースコッチとバニラの甘みが滑らかに広がり、中盤からオーク由来のドライなタンニンとスパイス感が現れる。ドライフルーツ(プラム、イチジク)の果実味が厚みを加え、バカルディのチャコールフィルトレーションによるクリーンさが全体を引き締めている。
余韻
ドライで温かく、ミディアムレングス。オークスパイスと微かなバニラの甘みが徐々に消えていき、最後にドライフルーツのほのかな余韻が残る。後味のクリーンさがバカルディらしい特徴である。
酒
💬0