グレンアラヒー 18年は、スペイサイドのグレンアラヒー蒸留所が誇るコアレンジの最上位に位置するシングルモルトである。バーボン樽で初期熟成を行った後、オロロソシェリー樽でさらに長期間の二次熟成を経ることで、グレンアラヒー特有のリッチで重厚なシェリー樽キャラクターが極限まで高められている。ノンチルフィルター(非冷却濾過)かつナチュラルカラー(無着色)で瓶詰めされ、原酒本来の姿をそのまま届けるという蒸留所の哲学が貫かれている。
2017年、マッカランの元マスターディスティラーであるビリー・ウォーカーがグレンアラヒー蒸留所をシャバル・インターナショナル・ビバレッジーズ・グループから買収し、独立蒸留所として再出発させた。ウォーカーのシェリー樽に対する深い造詣と卓越した樽選びの眼力は、グレンアラヒーのウイスキーに劇的な品質向上をもたらした。18年は、この「シェリーカスクの魔術師」と呼ばれるウォーカーの手腕が最も純粋に発揮されたボトルといえる。
独立以降のグレンアラヒーは、世界的なコンペティションで次々と栄冠を獲得し、瞬く間にスペイサイドのトップ蒸留所としての地位を確立した。12年がWWA 2025で「World Best Single Malt」を受賞するなど、ブランド全体の評価が急上昇中である。18年は12年・15年で培われた評価の延長線上にある最高峰のエクスプレッションとして、コレクターや愛好家からの注目度が極めて高い。
46%のアルコール度数はシェリー樽の豊潤な風味を十分に引き出しつつも、飲みやすさを保つ絶妙なバランスポイントに設定されている。同価格帯のシェリー樽熟成ウイスキーの中でも抜群のコストパフォーマンスを誇る。
テイスティングノート
香り
トフィーソース、シナモンスパイス、フレッシュバニラポッドの甘く温かい香り。ダークチョコレートでコーティングしたレーズン、ブラウンシュガー、蜜蝋の豊潤なアロマが重なり合い、ビターオレンジオイル、アーモンド、クルミ、ドライアプリコットが奥深くに潜む。
味わい
リッチでオイリー、粘性のある口当たり。マルチパン、サルタナレーズン、濃厚なダークチョコレートの甘みが最初に訪れ、ワイルドハニー、マラスキーノチェリー、バタークリームが層をなす。蜜蝋のようなハニカムの質感、ダークキャラメル、焦がしブラウンシュガーが贅沢な組み合わせを形成し、シェリー樽のリッチさが余すところなく表現されている。
余韻
ロング。温かみのあるフィニッシュにシェリーの甘みが長く残り、ドライオークとジェントルなスパイスが心地よいアクセントを加える。最後まで複雑さを失わず、ビリー・ウォーカーの樽選びの卓越さを余韻として噛みしめることができる。
酒
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