ウッドフォードリザーブ ライは、ケンタッキー州ヴァーセイルズのウッドフォードリザーブ蒸留所が手がけるケンタッキー・ストレート・ライウイスキーである。ウッドフォードリザーブがバーボン以外のカテゴリーに本格参入した製品として2015年に発売され、同蒸留所の技術力と個性を新たな穀物構成で表現する意欲作として注目を集めた。
マッシュビルはライ麦53%、トウモロコシ33%、大麦麦芽14%で、一般的なライウイスキーよりもライ麦比率をやや抑え、トウモロコシを多く配合することで、スパイシーさと甘みのバランスを追求している。製造工程ではウッドフォードリザーブ蒸留所の銅製ポットスチルで蒸留した原酒と、ブラウン=フォーマン社シヴリー工場のコラムスチル原酒をブレンドし、ウッドフォードリザーブ特有のオイリーでリッチなテクスチャーを実現している。
ウッドフォードリザーブ蒸留所は1812年に設立されたケンタッキー州最古の蒸留所のひとつで、バーボンの聖地とも称される。ケンタッキーダービーの公式バーボンとしても知られ、その伝統と革新を融合させた製品づくりには定評がある。ライウイスキーの発売は、アメリカンウイスキー市場におけるライの復権トレンドを見据えた戦略的な一手でもあった。
参考小売価格は日本国内で約4,300円と手頃で、ライウイスキー入門にも最適な価格帯に設定されている。バーボンファンがライウイスキーの世界に踏み出す架け橋として、またカクテルベースとしても高い汎用性を持つ一本である。
テイスティングノート
香り
ライ麦由来のスパイシーなペッパー香を軸に、シダーウッド、カシアの樹皮、クローブのアロマが広がる。その奥にマジパン、洋梨、青リンゴの甘い果実香が潜み、トーストしたアーモンドの香ばしさが全体をまとめている。
味わい
なめらかでオイリーなテクスチャー。口に含むとライ麦のスパイスが最初に訪れ、すぐにクローブ、ミント、糖蜜の甘みが続く。中盤からリンゴと蜂蜜のフルーティーな甘さが現れ、ウッドフォードリザーブらしい厚みのあるモルト感と調和する。
余韻
ミディアムロング。スパイスと甘みが心地よく交錯しながら消えていく。最後にブラックペッパーとオークのドライな余韻が残り、クリーンで爽やかなフィニッシュを形成する。
酒
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